「どうする家康」真田父子登場!兄弟を演じているのは?
27日に放送された松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜、NHK総合夜8時~ほか)第33回で、真田昌幸(佐藤浩市)とその息子・信繁(日向亘)、信幸(吉村界人)が初登場し、ネット上では歓喜の声で沸いた。
第33回「裏切り者」は、家康(松本)の古参の家臣・石川数正(松重豊)をメインにしたエピソード。家康と手を結んでいた織田信雄(浜野謙太)が独断で秀吉(ムロツヨシ)と和議を結び、さらに秀吉が関白となったことから徳川は一気に劣勢に。秀吉は家康に上洛及び息子を人質として差し出すよう迫り、秀吉の臣下になるよう進言する数正と、秀吉と戦うべきとする本多忠勝(山田裕貴)や榊原康政(杉野遥亮)ら家臣たちとの間に亀裂が走るさまが描かれた。
秀吉が家康を揺さぶる手段としてちらつかせたのが、かつて武田に仕えた真田の存在。昌幸は家康が独断で領地の沼田を北条に与えてしまったことを恨んでおり、徳川と揉めていることをかぎつけた秀長(佐藤隆太)が接触。「お手伝いできることがあれば何なりと……」と調略した。徳川との戦いでは信玄から受け継いだ権謀術数をもって圧勝。息子たちにひょうひょうと「(徳川の軍を)城内に引きずり込み封じ込めよ。皆殺しにせい」と告げる貫禄たっぷりの姿が「かっこよすぎる!」と注目を浴びていた。
2016年の大河ドラマ「真田丸」でも親しまれた真田親子とあって、昌幸が登場するなりSNS上では「真田きたー!」と歓喜の声が続々。昌幸を演じる佐藤浩市は「鎌倉殿の13人」に続いて2年連続の大河出演。「鎌倉殿」では“武衛(ぶえい)”こと上総広常を好演。鎌倉殿のファンであれば誰もが記憶に刻まれているであろう第15回「足固めの儀式」で、源頼朝(大泉洋)の策略により無残な運命をたどっていただけに、1年経たずしての大河への“復活”に喜びもひとしおだったかもしれない。
その父から不屈の精神を受け継いだ次男・信繁を演じるのは、「仮面ライダーリバイス」シリーズなどで知られる日向亘。2020年公開の映画『太陽は動かない』で6,000人を超えるオーディションを勝ち抜き、スクリーンデビュー。藤原竜也演じる凄腕エージェントの高校時代に抜擢された。今年1月期の日曜劇場「Get Ready!」では白瀬剛人(通称スペード)役で藤原と再共演。本多忠勝役の山田裕貴が主演を務めた4月期のドラマ「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」では大人に不信感を募らせる医者志望の高校生を演じていた。
のちに真田家存続のためと徳川との間で葛藤することになる長男・信幸に、『ジャパニーズスタイル/Japanese Style』『遠くへ,もっと遠くへ』『人』など近年、映画主演が相次ぐ吉村界人。現在、監禁事件の犯人を演じる主演映画『海の夜明けから真昼まで』、「ナンバMG5」シリーズなどで知られる小沢としおの青春漫画を実写化する『Gメン』(高校生役)が公開中。放送中のドラマ「ハレーションラブ」では何者かによって殺害される大学の学生課職員を演じている。2018年に第10回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞した。
なお、日向、吉村ともに本作が大河ドラマ初出演となる。(編集部・石井百合子)