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映画『グランツーリスモ』首位デビューも…本当の1位は『バービー』?

全米ボックスオフィス考

オーランド・ブルームら出演の『グランツーリスモ』
オーランド・ブルームら出演の『グランツーリスモ』

 先週末(8月25日~8月27日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、人気ゲームにまつわる実話を映画化したソニー・ピクチャーズの『グランツーリスモ』が興行収入1,740万ドル(約25億円)で首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル145円計算)

【動画】『グランツーリスモ』予告編

 しかし、これに不服を申し立てたのが、興収1,510万4,145ドル(約22億円)で2位となった『バービー』のワーナー・ブラザースだ。オープニング興収には週末3日分だけでなく木曜のプレビュー上映分の売り上げも含めることが常となっているが、ソニーは全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキの影響でプロモーションが満足にできないとして、『グランツーリスモ』公開前の2度の週末で特別上映を実施。オープニング興収1,740万ドル(約25億円)は、木曜日のプレビュー上映分だけでなく、それ以前に特別上映で稼いだ390万ドル(約5億7,000万円)分も含んだ数字となっている。そのためワーナーは、週末だけで興収1,510万4,145ドル(約22億円)を上げた『バービー』こそが真の1位だと主張している。

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 なお、ワーナーもパンデミック時には似たようなことをしており、クリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』のオープニング興収を2,000万ドル(約29億円)と発表したが、Deadlineによると、これは特別上映分を入れた計11日分の数字なのだという。

 いずれにしても、『グランツーリスモ』は人気ゲームを基にした作品としては振るわない結果に。ただし観客満足度は高いため、今後の伸びが期待されている。『第9地区』のニール・ブロムカンプ監督が、「グランツーリスモ」のトッププレイヤーをプロレーサーに育成するプロジェクトで実際にプロとなったドライバー、ヤン・マーデンボローの実話を映画化した。

 公開6週目の『バービー』は相変わらず快進撃を続けており、累計興収は5億9,280万5,387ドル(約860億円)に。これまで13作しか達成していない、興収6億ドル(約870億円)突破を目前に控えている。(編集部・市川遥)

8月25日~8月27日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『グランツーリスモ』
2(2)『バービー』
3(1)『ブルー・ビートル(原題) / Blue Beetle』
4(3)『オッペンハイマー(原題) / Oppenheimer』
5(4)『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!
6(5)『スラムドッグス
7(6)『MEG ザ・モンスターズ2
8(初)『リトリビューション(原題) / Retribution』
9(初)『ザ・ヒル(原題) / The Hill』
10(7)『トーク・トゥ・ミー(原題) / Talk to Me』

映画『グランツーリスモ』予告2 9月15日(金)全国の映画館で公開 #映画グランツーリスモ » 動画の詳細
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