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日向坂46・齊藤京子、コンプレックスだった低音ボイスが今は武器 快進撃を支える言葉の力

単独初放送ドラマも控える日向坂46・齊藤京子
単独初放送ドラマも控える日向坂46・齊藤京子 - 写真:尾藤能暢

 人気アイドルグループ・日向坂46のメンバーとして活躍する齊藤京子が、映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』(全国公開中)で声優に初挑戦。力強い歌声と独自の感性を武器に個人でも活躍の場を広げる齊藤が、グループを離れて挑んだ演技の現場や、自分の“声”に対する思いを語った。

【動画インタビュー】日向坂46・齊藤京子、大活躍の原動力は?

 大都会ニューヨークの片隅で謎の“ドロドロ”に浸かり、人間と同じサイズと知能に成長した、4人兄弟のカメたち“ミュータント・タートルズ”の活躍を描く本作。齊藤は、ひょんなことから彼らの存在を知り、友情を深めていく高校生エイプリル・オニールを演じた。

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 声優はもちろん、グループのドキュメンタリー以外で、映画に携わるのも初めての経験。齊藤は「映画に参加させていただくというだけでも驚きなのに、声優をやらせていただけるなんて。夢にも思っていなかったようなお仕事なので、とにかく嬉しかったですね」と語る。

 よく通る低音ボイスも大きな魅力なだけに、ファン待望といえる声の仕事。今でこそ、齊藤にとって欠かせない特徴のひとつだが、幼少期は周りとの声の違いに悩むこともあったという。「小、中学生くらいのころは、友だちの声を聞いて『かわいいな』って思っていました。みんなの声は女の子らしいのに、自分だけ大人びているというか(笑)。声が低めなことを、コンプレックスに感じていたこともあります」

 そんなコンプレックスが、2016年に日向坂46の前身グループ、けやき坂46(ひらがなけやき)オーディションに合格してから、強力な武器に変わる。「何か一言、言葉を発するだけで、『え!? 何その声』っていろんな場面で皆さんが反応して、いじってくださるんです。今では、もしこの声がなかったら……と想像してゾッとしてしまうくらい。『この歌は京子の声だから合っている』とか、『声が好き』って言ってくださるファンの方も多くて。この世界に入ったおかげで、自分の声が武器なんだって、受け入れられるようになりました」

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「躊躇せずに夢を語っていたことが、大事なことだったのかなと思います」写真:尾藤能暢

 齊藤が演じるエイプリルは、普段は強気だが、イザとなると極度の緊張で実力が発揮できない、ジャーナリスト志望の女子高生。堂々としたパフォーマンスやバラエティー番組で活躍する姿からは想像し難いが、齊藤も常に緊張と戦っている。「見た目に出ないので堂々としているように思われるかもしれないですけど、内心はぜんぜんで、いつもめちゃくちゃ緊張しています(笑)。語彙力もないので、こうした取材を受ける時だって毎回、不安なんです」

 しかし、そんなプレッシャーを乗り越えて夢だったソロコンサートを実現させ、この秋には初の単独主演ドラマもスタート。次々に目標を達成していくパワーの源はどこにあるのか。

 齊藤は「小学生のころから、夢ができたらその瞬間にノートに書いたり、声に出して家族に宣言したりしていました。そうやって躊躇せずに夢を語っていたことが、大事なことだったのかなと思います」と明かす。「今でもよく、ブログやメッセージアプリでファンの皆さんに向けて夢を発信しているんです。そうすることで、潜在意識のなかで頑張る力が湧いて夢に近づけるのかなって。よく『言霊』っていいますけど、本当にその通りだと思います」

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 夢をかなえて個人の活動が増える毎に、日向坂46の存在は、齊藤にとって大きな支えになっている。「今はツアーのリハーサル中なんですが、メンバーと一緒にいられる時間はすごく大切にしていきたい。最近は後輩たちともすごく仲が良くて、一緒に好きなゲームをやったり。そうした時間は、本当に大切でかけがえのないものだと思っています」

「メンバーと一緒にいられる時間はすごく大切」写真:尾藤能暢

 「こうした個人仕事の時も、みんなが『頑張ってね』『良かったよ』ってメッセージをくれるんです。支えになるという意味では、私にとって日向坂のメンバーって、タートルズにとってのエイプリルみたいな存在なのかもしれません。先日の私の誕生日には、メンバーの潮紗理菜がお祝いのブログを書いてくれたり。そういうのを読んで、いつも感動しています」

 初めての声の仕事に「最初は映画館で自分の声が流れることに感動して、終始ニヤニヤが止まりませんでした。ただ『タートルズ』のストーリーが本当にすばらしくて、途中からは自分の声も忘れて、とにかく映画にのめり込んでしまいました」という齊藤。「アフレコ収録も初体験でしたが本当に楽しくて、声優としてのお仕事も、もっとできることの幅を広げられたらなって思いますし、ドラマや映画でも、もっと色々なお芝居ができる役者さんになっていきたいです」と、しっかりと目標を掲げる。

 「こんなに大きなお仕事をいただけたことは私にとっても本当に驚くばかりなので、後輩たちに、こういうお仕事もできるかもしれないんだって、伝えていきたいと思っています。……ただ実は、一緒にいる時はあんまり先輩後輩とか、お仕事のことは考えていなくて。今は本当に、一緒にいる時間をひたすら楽しんでいます(笑)」(編集部・入倉功一)

日向坂46・齊藤京子、メンバーへの感謝も!『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』インタビュー » 動画の詳細
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