【ネタバレ】『ジョン・ウィック4』別エンディングが存在 試写の反応で差し替えられていた
映画『ジョン・ウィック』シリーズ第4弾『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(全国公開中)には、劇場公開版には使用されなかった別エンディングが存在すると、メガホンを取ったチャド・スタエルスキ監督がEmpireに明かした。(以下、映画のネタバレを含みます)
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かつて裏社会で名を馳せた伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)の復讐劇を描いた同シリーズ。第4弾では、全てを支配する組織・主席連合との決着をつけるため、ジョンが大阪やパリなど舞台に、暗殺者と壮絶な戦いを繰り広げる。
主席連合から全権を与えられたグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)に決闘を申し込んだジョン。勝てば主席連合から解放、負ければ即死。覚悟を決めたジョンは、フランスのサクレ・クール寺院で、侯爵の代理である盲目の暗殺者ケイン(ドニー・イェン)と拳銃による決闘に挑んだ。瀕死の重傷を負いながらも侯爵を殺害したジョンは、寺院の階段で一息ついた後、その場に倒れ込む。ラストシーンでは、「妻を愛した夫」と刻まれたジョンの墓石が映し出された。
劇場公開版のエンディングは「キアヌと私が望んだバージョン」と語っているスタエルスキ監督。しかし、ジョンが全く違う運命を辿る別エンディングも同時に撮影されていたという。「ジョンが最後に登場するバージョンも獲りました。彼が生きていることがハッキリとわかるものです」
しかしながら、そのエンディングはテスト試写の反応を受け、現在のエンディングと差し替えられてしまった。「観客は(ジョンの生死が)曖昧なエンディングを望んでいました」とスタエルスキ監督は明かしている。
また、プロデューサーのベイジル・イヴァニクは「2作目から4作目を製作することは、キアヌを身体的にも精神的にも壊してしまいます。本人も『これは二度とできない』と話していました」とColliderに告白。キアヌは「映画の最後で完全に殺してほしい」という姿勢だったそうだが、結果的に製作サイドは「10パーセントでも(生きている)可能性を残しておこう」と含みを持たせたエンディングに仕上げている。(編集部・倉本拓弥)