映画『ONE PIECE』再上映、ウタ・名塚佳織が驚き 1年半前は「想像してなかった」
映画『ONE PIECE FILM RED』に登場する歌姫・ウタの誕生日である1日、丸の内TOEIで「#ウタ誕生祭2023」が行われ、名塚佳織(ウタ役)と津田健次郎(ゴードン役)が出席。昨年に続いて2度目の開催となる「#ウタ誕生祭」で、会場のファンとウタの誕生日を祝福した。
2022年8月6日から2023年1月29日にかけてロングラン上映された『ONE PIECE FILM RED』は、国内興収197億円、観客動員1,427万人というメガヒットを記録。今月20日から、1か月限定のアンコール上映も決定している。
ステージに登壇した名塚は、「みんな、やっと会えたね、ウタだよ!」とウタのセリフを披露して大喝采。2022年を象徴する本作が、改めて劇場公開されることが決定したことに、「ビックリですね。収録自体は1年半くらい前でしたけど、その時はこんなことになるなんて想像してなかったですし、まさか再上映していただけるなんて思っていなかったので……。本当に皆さんがたくさんの応援の言葉をくださったり、楽しんでくださったおかげで叶うことができたなと思って、心から感謝しています」としみじみ。
ウタ仕様のピンクのスカジャンを着用した名塚は「最初の舞台あいさつで、良かったから着てくださいという形でいただいたんですけど、まさかこんなに何度も着る機会があるなんて思っていなかった」と感激の表情。昨年に続いて今年もウタの生誕祭が行われたことで、「来年以降もあるのでは……?」という司会者の呼び水に「そうなったらうれしいですし、そのたびに何度でも着させていただきたいと思います」と笑顔を見せた。
この日は、劇中でウタが育ての親であるゴードンへの態度は冷たいんじゃないか、という話で大盛り上がり。「名塚佳織としてはゴードンって優しくて、愛にあふれてて。なんてすてきな育てのお父さんなんだろうと思うんですけど、ウタってあの年齢ならではの真っすぐさとピュアさで、本人としては無意識なんですけど、けっこうゴードンに冷たいんですよ。大事なことを相談しないし、本当に(実父の)シャンクス、シャンクスとなっていて。ゴードン、かわいそうと思ってしまうんです」という名塚の指摘に爆笑した津田は、「本当にかわいそうですよね」と笑いつつも、「でもそういう子だというのは重々承知の上で、その純粋性だったり、真っすぐさみたいなものが、ウタの最大の良さじゃないかなと思っています」と理解を示した。
舞台あいさつ終了後には、声だしOKの応援上映「ウタ LIVE in 映画館」が控えているということで、名塚と津田が観客と一緒に応援上映の練習を実施。まずは名塚が「今回の映画は歌が多いので、一緒になって口ずさんでもいいのかなと思っています」と語ると、津田も「お好きなキャラクターに声をかけてあげたら。ゴードンが出てきた時は、『がんばれ、負けるな』と声をかけてくれれば」とアドバイスを送って会場を沸かせた。
その後、ウタの誕生日を祝福するために、劇中でゴードンがウタにパエリアをつくってあげていたことにちなみ、巨大ケーキならぬ巨大パエリアが登場。名塚も「1年経って、またお誕生日をお祝いしてくれるなんてビックリです」と感激の表情。「もし来年、生誕祭があるとしたら両方のお父さん(シャンクス役の池田秀一と津田)にお祝いしてもらいたい。わたしは真ん中でその声を聞いています」と告白していた。
イベント中には、話のトピックスが「ゴードンの誕生日っていつなんでしょうね?」というテーマになるひと幕があったが、そこで司会者から「ワンピース好きはお祭り好きな人が多いですから、ゴードンの誕生日はいつがいいか、というのを皆さんから募集してみたいと思います! こういう理由でこの日が誕生日じゃないかといった、ちょっとした考察も加えてX(旧Twitter)に投稿してください。そうしたらその日にイベントが行われる可能性があります」と宣言。誕生日を一般公募しようとする発表に、津田も「そんな企画ってあります?」と驚きを隠せない様子。来年以降のウタの生誕祭、ゴードンの生誕祭など、『ONE PIECE FILM RED』のイベントがさらに続く(かもしれない)ことがほのめかされ、それを期待する観客は大盛り上がりとなった。(取材・文:壬生智裕)
映画『ONE PIECE FILM RED』は10月20日より1か月限定でアンコール上映