Snow Man目黒蓮、TAMA映画賞・最優秀新進男優賞受賞!「華がある演技で観る者をとりこに」
国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「TAMA映画賞」第15回の受賞作品及び受賞者が5日に発表され、目黒蓮(Snow Man)が『わたしの幸せな結婚』『月の満ち欠け』の演技で最優秀新進男優賞を受賞した。
TAMA映画賞は、2009 年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する。最優秀新進男優賞は、本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰するもので、目黒は「キャラクターを華がある演技でスクリーンに焼き付けて観る者をとりこにし、美世への想いの移ろいを繊細な感情表現で演じきった」との理由で受賞した。
『月の満ち欠け』(2022年12月2日公開)は、『鳩の撃退法』などの原作で知られる佐藤正午の直木賞受賞作を大泉洋主演で実写化。愛する妻子を亡くした小山内(大泉)と、無関係に思われた男性の人生が、“瑠璃”という名の女性の存在で交錯していく数奇なストーリー。目黒が演じたのは、27年前に既婚者の正木瑠璃(有村架純)と恋に落ちた青年。許されぬ恋に身を焦がす青年をナイーブに演じた。
『わたしの幸せな結婚』(2023年3月17日公開)は、目黒にとって初の映画単独主演作。投稿サイトにて連載された顎木あくみの小説が原作。明治・大正を思わせる架空の時代を舞台にしたラブストーリーで、目黒は冷酷とうわさされる名家の美しき当主に。継母や義理の妹に虐げられてきた女性・斎森美世(今田美桜)と結婚し、美世の新たな運命を切り開いていく。初日から3日間で観客動員47万9,700人、興行収入6億5,400万円をあげる大ヒットを記録した(興行通信社調べ)。
2022年から2023年にかけては目黒にとって飛躍の年となり、若年発症型両側性感音難聴を患う青年にふんし繊細な手話の演技も注目を浴びたドラマ「silent」が社会現象に。連続テレビ小説「舞いあがれ!」では航空学校でパイロットを目指すツンデレのエリート役で魅了した。2023年は第46回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞と新人俳優賞をダブル受賞したほか、第96回キネマ旬報ベスト・テン 新人男優賞を受賞。今年は7月期TBSドラマ「トリリオンゲーム」で主演を務め、パブリックイメージを覆すはじけた演技を見せた。
最優秀新進男優賞は、奥平大兼(『君は放課後インソムニア』『ヴィレッジ』『あつい胸さわぎ』『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』)も受賞。最優秀新進女優賞は山田杏奈 (『山女』)と高石あかり(『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』『Single8』『セフレの品格 決意』『わたしの幸せな結婚』ほか※「高」は「はしごだか」が正式表記)が受賞した。
授賞式は11月25日、パルテノン多摩大ホールで行われ、目黒も登壇予定。(編集部・石井百合子)