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奥平大兼、TAMA映画賞で最優秀新進男優賞受賞 「映画の未来を担うことを予感させる」

映画『君は放課後インソムニア』より奥平大兼
映画『君は放課後インソムニア』より奥平大兼 - (C)オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

 国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「TAMA映画賞」の第15回受賞作品及び受賞者が5日に発表され、俳優の奥平大兼が最優秀新進男優賞を受賞した。

【画像】奥平大兼の金髪・全身タトゥー姿

 同賞は、2009年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する。最優秀新進男優賞は本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰するもので、奥平は「物語に溶け込み、役柄を的確に捉える優れたバランス感覚と素直な表現力は、映画の未来を担っていくことを予感させる」との理由から受賞した。

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 2023年に公開された『君は放課後インソムニア』『ヴィレッジ』『あつい胸さわぎ』『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』という4作品の演技で受賞した奥平。石川県七尾市を舞台にした『君は放課後インソムニア』は森七菜とダブル主演を務めた青春ストーリーで、オジロマコトの同名コミックが原作。奥平は、不眠症に悩む高校生・中見丸太を好演した。

 『ヴィレッジ』は、映画『新聞記者』『余命10年』などの藤井道人監督がオリジナル脚本を手掛けたサスペンス。奥平は、横浜流星演じる主人公とともに、借金返済のためにごみ処理施設で働く後輩の筧龍太にふんし、初となる金髪・全身タトゥーの出で立ちも話題を呼んだ。

 奥平は、長澤まさみと母子役で共演したスクリーンデビュー作『MOTHER マザー』(2020)で日本アカデミー賞、キネマ旬報ベスト・テン、ブルーリボン賞などその年の新人賞を総なめに。2022年公開の日仏共同制作映画『マイスモールランド』が第72回ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞のスペシャル・メンション(特別表彰)をはじめ、多くの海外の映画賞に輝いた。空手の達人でもあり、2012年全国武道空手道交流大会「形」で優勝の経験がある。

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 今年は7月期のドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」でキーパーソンとなる高校生を演じ、とりわけ最終回の熱演が話題沸騰に。今後はディズニープラス配信のオリジナルシリーズ「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」(12月20日世界独占配信)で中島セナとダブル主演を務めるほか、鈴鹿央士とダブル主演を務める『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』が2024年春に公開予定。

 最優秀新進男優賞は、目黒蓮 (『わたしの幸せな結婚』『月の満ち欠け』)も受賞。最優秀新進女優賞は山田杏奈 (『山女』)と高石あかり(『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』『Single8』『セフレの品格 決意』『わたしの幸せな結婚』ほか※「高」は「はしごだか」が正式表記)が受賞した。授賞式は11月25日、パルテノン多摩大ホールで行われ、奥平も登壇予定。(編集部・石井百合子)

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