『ゴジラ-1.0』シン・ゴジラ初日対比265%の好スタート 神木隆之介、観客の反応に「ホッとしました」
俳優の神木隆之介が、ゴジラの日である11月3日に都内で行われた主演映画『ゴジラ-1.0』の初日舞台あいさつに出席。日本が世界に誇るゴジラ映画での主演に大きな不安を抱いていたという神木は、上映後の観客の大きな拍手に「ホッとしました」と笑顔を見せた。イベントには、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介、山崎貴(監督・脚本・VFX)も参加した。
【動画・トークノーカット】『ゴジラ-1.0』キャスト集結!客席から大きな拍手
ゴジラ70周年を記念して製作された『ゴジラ-1.0』は、絶望の淵に立たされた戦後日本に上陸したゴジラと対峙する人々の戦いを描く、東宝ゴジラシリーズ第30弾。配給の東宝によると、本日522館で公開された本作は、15時現在で、最終興収82.5億円を記録した『シン・ゴジラ』(2016)との対比で265%という好スタートを切った。(数字は配給調べ)
戦争から帰還した元戦闘機乗りの主人公・敷島浩一を演じた神木は、満員の客席を見渡すと「初日を迎えるのが楽しみである一方、半分以上が『大丈夫かな、皆さんに受け入れてもらえるのかな』と不安でいっぱいでした」と正直な胸の内を明かすと、恐る恐る「いかがでしたか?」と問いかける。客席からは大きな拍手が巻き起こると「皆さんの反応を知ることが出来て、少しホッとしました」と笑顔を見せた。
荒廃した日本で敷島と出会うヒロイン・大石典子を演じた浜辺は、「ゴジラの誕生日に足を運んでくださってありがとうございます。公開までたくさん情報を隠していたので、まっさらな状態で作品をどう受け止めてくださったのか楽しみです」とあいさつ。
浜辺の言う通り、本作は徹底した情報統制が敷かれており、作品に参加したことも他言無用だったという。司会者から「ゴジラ映画出演を自慢したかったのでは?」と聞かれた神木は「そんな気持ちはなかったですね」と苦笑いすると、「とにかくプレッシャーが大きかった。親と話すときも『ゴジラなんだよね、大丈夫かな、出来るかな』みたいな感じで。情報解禁後も、会う人から『ゴジラ出るんだよね』と声を掛けられるのですが、『……そうなんです』みたいなテンションで」と自慢できるような余裕がなかったという。
劇中では、ゴジラの脅威が「これでもか」というほど色濃く描かれる。浜辺はゴジラに襲われ逃げ惑うシーンで、かなり激しいアクションシーンを披露しているが「脚本を読んだとき、運動が苦手なことを山崎監督は知っているので、本当にわたしがやるのかなと思った」と語ると、実際体当たりでシーンを演じた浜辺は「あれは火事場の馬鹿力でしたね」と笑う。その翌日は筋肉痛になってしまったそうで、「人形みたいに歩いていました」と撮影を振り返っていた。
観客の好意的な反応に安堵の表情を見せた神木は、「ゴジラ70周年で日本30作品目のゴジラ映画。皆さんにとって特別なゴジラ映画になっていれば嬉しいです」と肩の荷が下りた表情で語っていた。(磯部正和)