「バーベンハイマー」まさかの映画化
インターネット・ミームとなった「バーベンハイマー」が、人間を破滅させるために原子爆弾を作るファッションドールの物語として、パロディ映画化されることになった。
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バーベンハイマーは、一面ピンクのグレタ・ガーウィグ監督作『バービー』と陰鬱なクリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー(原題) / Oppenheimer』という2作のタイトルを掛け合わせた言葉。正反対の作風の話題作2作が同日公開されるということで生まれた「バーベンハイマー」は海外で社会現象となり、それぞれ世界興行収入14億4,152万8,220ドル(約2,162億円)、9億4,748万1,000ドル(1,421億円)を上げる大ヒットを記録した。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル150円計算)
その「バーベンハイマー」というアイデアをそのまま映画にしてしまうことにしたのが、数々のB級映画を世に送り出してきたチャールズ・バンドだ。映画『バーベンハイマー(原題) / Barbenheimer』は社会現象を金儲けに利用しようとする恥知らずな試みなのでは? との The Hollywood Reporter の問いに、バンドは「それは100%正しい」とコメント。「だが、それはこれら二つの映画の奇妙な組み合わせで楽しく遊ぶ絶好の機会でもある。二つを混ぜ合わせれば、それは素晴らしいダークユーモアの機会になる」と続けている。
終わりのない夏とビーチパーティーが続くドールトピアを舞台にした『バーベンハイマー(原題)』の主人公は、トゥインク・ドールマンを彼氏に持つ聡明な科学者人形バンビ・J・バーベンハイマー博士。バーベンハイマー博士は人形たちが人間の子供たちから受けている残忍な扱いに激怒し、人間世界へ向かうことに。しかし、そこで人間の最悪な面を見たバーベンハイマー博士は、人間たちを破滅させるため巨大な核爆弾製造を決断する……というストーリーだ。
監督、キャストはまもなく発表され、来年にも撮影開始となる予定だ。製作費は100万ドル(約1億5,000万円)以下となる。(編集部・市川遥)