「どうする家康」大竹しのぶサプライズ出演!「鎌倉殿の13人」から2年連続
大竹しのぶが、10日に放送された松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8時~NHK総合ほか)第47回にサプライズ出演した。演じたのは秀吉の側室・茶々の乳母で、大野治長の母である大蔵卿局。大竹は昨年放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも歩き巫女役で予告なしに出演して反響を呼び、2年連続のサプライズ出演となった。
第47回「乱世の亡霊」では先週に続き、家康率いる徳川と茶々(北川景子)、息子の秀頼(作間龍斗)ら豊臣の「大坂の陣」が描かれた。大竹演じる大蔵卿局は、秀吉(ムロツヨシ)亡きあと大坂城に入った家康から息子の大野治長(玉山鉄二)ともども追放され、家康に恨みを持つ設定。大坂冬の陣の和睦交渉には、豊臣方の交渉役の一人として立ち会う。大竹は、これまで大河ドラマには「花神」(1977・お里役)、「獅子の時代」(1980・平沼(苅谷)千代役)、「徳川家康」(1983・伝通院役)、「元禄繚乱」(1999・りく 役)、「江~姫たちの戦国~」(2011・高台院役)、「いだてん~東京オリムピック噺~」(2019・池部幾江役)、「鎌倉殿の13人(2022・歩き巫女役)に出演している。
大竹は大蔵卿を演じるにあたり「去年の大みそか、潤君が「紅白歌合戦」に出演する直前に、私のラジオ番組(R1「大竹しのぶのスピーカーズコーナー」)に出てくれたんです。その時、皆さんより一足先にドラマのDVDをもらって第1回を見たのですが、彼がこの大河ドラマの主役を演じるにあたって、相当な覚悟を持ってチャレンジしているっていうのがわかったので、ぜひ応援したいな、私にできることはあるかな、と考えていたんです。ですから、こうしてお声がけいただいて、潤君が一生懸命取り組んでいる作品に出られることを、友人としてとてもうれしく思いました」とコメント。
大竹演じる大蔵卿は、家康の側室・阿茶局(松本若菜)と茶々の妹・初(鈴木杏)による「大坂の陣」(冬の陣)和睦交渉の場面で登場。セリフがなく1シーンのみの出演だったが、松本とは「セリフがある役でもないですし、1シーンだけの役なんですけれども、「自由にやっちゃってください」みたいなことは言われましたね(笑)」と言葉を交わしたと言い、目線と表情のみの芝居を「セリフがないお芝居というのは、すごく面白いですね。セリフがないからこそ、あまりやりすぎず、臭くならないようやりたいなというのもありますし、私が出ている前のシーンからの流れと、その次のシーンへの流れも考えて、お芝居を作れればいいなと。監督から、それほど細かいリクエストはなかったのですが、「最後のほう、ガッカリ……みたいな表情を出してください」と言われたので、そこは意識しました」と振り返る。
次回、17日放送の最終回「神の君へ」を前に、大竹は「私は作品作りの最後のほんのひとときに関わっただけですが、スタッフ、キャストの皆さんが1年半、本当に頑張って、闘って、つくり上げてきた作品だと思います。それが報われるのは、やっぱり見てくださる方がいてこそ。私たち俳優もスタッフも、視聴者の皆さんがいてこそ成り立つものだと思います。私が言うのもおこがましいのですが、この1年、ご視聴くださいまして、ありがとうございます。そして、お疲れ様でした!」と視聴者に呼び掛けた。(編集部・石井百合子)