『ある愛の詩』『ペーパー・ムーン』ライアン・オニールさん死去 82歳
映画『ある愛の詩』(1970)、『ペーパー・ムーン』(1973)などで知られる俳優のライアン・オニールさんが、現地時間8日に亡くなったことを、息子でスポーツキャスターのパトリック・オニールさんがInstagramを通じて明かした。死因は触れられていないが、ライアンさんは2001年に慢性骨髄性白血病を患っていることを発表、2012年には前立腺がんと診断されたことを明かしていた。
ドラマ「ペイトン・プレイス物語」(1964~1969)で人気を集めたライアンさんは、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた『ある愛の詩』の大ヒットでスターに。ピーター・ボグダノヴィッチ監督作『ペーパー・ムーン』では娘のテイタム・オニールさんと共演し、テイタムさんは最年少でアカデミー賞助演女優賞を受賞した。
1975年にはスタンリー・キューブリック監督作『バリー・リンドン』で主演。リチャード・アッテンボロー監督作『遠すぎた橋』(1977)、ウォルター・ヒル監督作『ザ・ドライバー』(1978)、また『ある愛の詩』の続編にあたる『続ある愛の詩』(1978)などに出演した。
女優の故ジョアンナ・ムーアさんや「ペイトン・プレイス物語」で共演したリー・テイラー=ヤングさんらとの結婚、離婚の後、1980年から故ファラ・フォーセットさんと同棲、息子のレッドモンドさんをもうけるも結婚しないまま、17年の同棲(どうせい)生活を送ったことでも知られた。ムーアさんとの間にテイタムさんとグリフィンさん、テイラー=ヤングさんとの間にパトリックさん、そしてフォーセットさんとの間にレッドモンドさんと4人の子供がおり、ライアンさんは息子レッドモンドさんと共に薬物所持で逮捕されるなど、波瀾万丈のプライベートも度々報じられた。
2000年代も俳優活動を続け、テレビドラマ「BONES」(2005~2017)ではエミリー・デシャネル演じるテンペランス・“ボーンズ”・ブレナンの父親マシュー・ブレナン/マックス・キーナンを演じた。(編集部・入倉功一)