ゴールデン・グローブ賞アニメーション作品賞に日本映画が2作!『君たちはどう生きるか』と『すずめの戸締まり』
第81回ゴールデン・グローブ賞映画部門のノミネーションが11日に発表され、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』と新海誠監督の『すずめの戸締まり』がアニメーション作品賞にノミネートされた。日本作品の同部門ノミネートは、細田守監督の『未来のミライ』(2018)、湯浅政明監督の『犬王』(2022)に続き3度目となる。2作同時ノミネートは史上初となる。
『君たちはどう生きるか』は、宮崎監督が引退撤回後、『風立ちぬ』以来10年ぶりに発表した新作長編。邦画及びアニメーション映画として初めてトロント国際映画祭のオープニングを飾るなど、海外からも高く注目されていた。英語版声優にはロバート・パティンソン、クリスチャン・ベイル、フローレンス・ピュー、ウィレム・デフォーらそうそうたる面々がずらり。先週末から北米公開を迎え、オープニング興収約1,280万ドル(約19.2億円・1ドル150円計算)を上げて全米ボックスオフィスランキング1位に輝いていた。なお、ゴールデン・グローブ賞ではアニメーション作品賞のみならず、音楽賞に久石譲もノミネートされた。
今年4月に米公開された『すずめの戸締まり』も、全米7位デビューを果たすなど存在感を見せていた。そのほか、ノミネートされたのは『マイ・エレメント』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『ウィッシュ』だ。
長きにわたってハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が主催してきたゴールデン・グローブ賞だが、HFPAは人種差別やスタジオからの接待などが問題視されて今年6月で解散。現在は、投資会社エルドリッジ・インダストリーズが子会社であるテレビ制作会社ディック・クラーク・プロダクションズを通して主催している。授賞式は2024年1月7日(現地時間)に開催される。(編集部・市川遥)