寺田心、自分にもイマジナリがいた…『屋根裏のラジャー』公開に熱い思い「忘れないでください」
映画『屋根裏のラジャー』初日舞台あいさつが15日、TOHOシネマズ日比谷で開催され、寺田心、鈴木梨央、安藤サクラ、仲里依紗、山田孝之、寺尾聰、イッセー尾形、百瀬義行監督、西村義明プロデューサーが登壇。主人公ラジャーの声を担当した寺田は、映画の公開を迎え、熱い思いを語った。
寺田心、大きく成長『屋根裏のラジャー』初日舞台あいさつ【画像】
本作は、イギリスの詩人で作家のA・F・ハロルドによる児童文学が原作。ある少女の想像から生まれた誰にも見えない“イマジナリ”の少年・ラジャー(寺田)を主人公に、イマジナリーフレンドたちによる現実と想像が交錯する世界で繰り広げられる大冒険を、スタジオジブリで数々の原画を手掛けてきた百瀬監督が描く。
主人公のラジャーを演じた寺田はこの日、無事映画が公開されたことに「僕はオーディションでこの作品に出会ったのですが、イマジナリが題材のお話。自分にもイマジナリがいたので、とても興味がありました」と語ると「この映画に携わることができて、今日という日を迎えることができて嬉しいです」と感無量な表情を浮かべる。
この日から作品が広がっていく。寺田は「この映画にどのような感想をお持ちになったでしょうか?」と客席に問いかけると「どんなものを受け取ったとしても、そこに正解も間違いもありません」と断言。さらに「皆さんが何年にも渡って携わられた映画を忘れないでください」と熱い思いを伝えていた。
また、声優陣の1人で俳優として50年以上のキャリアを誇る寺尾は「俳優人生で声を当てるのは初めてでした」と明かすと「この仕事を引き受けるにあたって、原作も読ませていただきましたが、決定的だったのが、西村プロデューサーや百瀬監督とお会いして『この人となら間違いない。やろう』と思えたこと」とオファーを受けたときのことを回顧。
寺尾が演じたのはイマジナリの町に住む長老の老犬。寺尾は「毛がフサフサしていてうれしかった」とキャラクターに愛着があったことを明かすと「僕は普段、作品の感想は言わないのです」と前置きしつつ「あまり冷静に自分の声が聞けませんでしたが、とっても気持ちよくやり終えました」と笑顔を見せていた。(磯部正和)