「どうする家康」最終回でまさかのドッキリ!オールキャスト集合の大団円に号泣
松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8時~NHK総合ほか)が17日に最終回を迎え、オールキャストが集結する伏線回収にネット上では「壮大なドッキリ!」「感情大忙し」「どうする家康らしい最終回」など、驚きや涙の感想で沸いた。タイトルのほか「海老すくい」「源氏物語」「瀬名と信康」「老けメイク」「北川景子」など多くの関連ワードがXのトレンド入りをしていた(※ネタバレあり。最終回の詳細に触れています)。
少年時代の家康が楽し気に林を駆け抜ける場面から始まった最終回は、茶々(北川景子)の息子・秀頼(HiHi Jets・作間龍斗)ら豊臣を相手にした家康の最後の戦「大坂夏の陣」の顛末を描く現在パートと、家康の嫡男・信康と信長の娘・五徳の祝言の内幕を描く過去パート、という二つを軸に展開。語りを務めた寺島しのぶ演じる春日局、昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主演を務めた小栗旬演じる高僧・南光坊天海の登場も注目を浴びた。
古沢と言えば『コンフィデンスマンJP』シリーズをはじめとする鮮やかな“伏線回収”が持ち味の一つ。その手法は「どうする家康」でも家臣の夏目広次(甲本雅裕)が家康の身代わりとなり命を燃やした第18回「真・三方ヶ原合戦」(5月14日放送)など随所に見られたが、最終回はその集大成ともいうべき大団円に。信康と五徳のめでたい祝言の日、信長に両家繁栄のあかしとして贈られた大切な鯉が行方不明となり、家康や家臣たちは大騒ぎ。酒井忠次(大森南朋)、石川数正(松重豊)、本多忠勝(山田裕貴)、榊原康政(杉野遥亮)、鳥居忠吉(イッセー尾形)や夏目広次、本多忠真(波岡一喜)ら初期のメンバーも含む家臣団をはじめ、妻・瀬名(有村架純)母・於大の方(松嶋菜々子)ら家康が愛した懐かしき人々が集結した。
鯉のエピソードは、家康が一人彫り物をしていると「もう出て行ってもいいかしら」と奥の部屋から瀬名と信康(細田佳央太)が現れる不思議な場面から始まった。しばしの会話ののち、瀬名が「みんなも待っておりますよ。わたくしたちの白ウサギを……」とつぶやいた瞬間、暗転し、信康と五徳の祝言の日へ。鳥居元忠(音尾琢真)、七之助(岡部大)にたたき起こされ目を覚ました家康は、信長から贈られた鯉が行方不明だと聞かされ、仰天。渡辺守綱(木村昴)によると、信長は贈った鯉を見るのを楽しみにしていると言い、家康は事態収拾に奔走するハメに。しかし事態は悪化し、鯉が骨になった姿で発見され……と目まぐるしい展開となった。
唐突な場面転換に「どういうこと?」「走馬灯なの?」と混乱する声も多く上がっていたが、これまで伏線としてちりばめられていた祝言のエピソードであることがわかると、「やっと鯉のエピソードか!」「ここに鯉の話をもってくるとは!」「いつ撮ったんだろう」と伏線回収への驚きのほか、懐かしい家臣たちの顔ぶれに「みんないる~(涙)」「初期メン勢ぞろい」「総出演ありがたい!」「まさかのオールスター」としんみりする声も。同時に、「最終回でミステリーか」「どうまとめる気?」「最後どうやって収めるんだろう」とラストへの期待が高まる中、家康が家臣たちにかつがれていたという幸福なオチが用意されており、思わぬ筋書きに「まさかのドッキリ!」「ドッキリ大成功w」と驚きの声が続々あがった。
とりわけ注目を浴びたのが、家康が鯉を食した犯人(らしき人物)を成敗するのか逡巡したすえ「大事な家臣を鯉と引き換えにはできぬ」と腹を決めてからの展開。最終回でも「どうする?」の局面に陥った家康だが、家臣思いの殿の真心に触れた家臣たちが次々とお礼の言葉を述べ、家康が「こちらこそじゃ」と頭を下げ子供のように泣く姿に涙を誘われる視聴者が続出。最後は家臣たちがえびすくいに興じるなか、家康がしんみり瀬名と言葉を交わす流れとなり、オールキャストが集結した大団円のラストにSNSでは「一番幸せだった時代だったんだろうな…」「涙が止まらない」「もう号泣」「ご褒美みたいな回」「どうする家康らしい最終回」など涙の感想が次々と寄せられた。同時に、主演の松本への「殿、一年間お疲れさまでした」「一年間ありがとうございました!」などねぎらいの声が後を絶たない。(編集部・石井百合子)