チェ・ウシク「殺人者のパラドックス」は新たな挑戦「自分ならうまく演じることができる」と自信も
カルト的人気を誇るレジェンドウェブトゥーン「殺人のおもちゃ~殺人者のパラドックス」を原作に『パラサイト 半地下の家族』のチェ・ウシクと、『犯罪都市 THE ROUNDUP』のソン・ソックが主演を務めるNetflixシリーズ「殺人者のパラドックス」の製作発表会が、2月1日、ソウル市内のホテルで開催され、主演の2人、元刑事ソン・チャン役のイ・ヒジュン、そしてイ・チャンヒ監督が作品の魅力について語った。
「殺人者のパラドックス」は、無差別的な暴力に遭い、手にしたハンマーで思いがけず相手を殺してしまった大学生のイ・タン(チェ・ウシク)が、殺した男は連続殺人犯だったことを知ったことで、自身に悪人を見分ける能力があると悟り、次々と悪人を手にかけて殺していくというストーリー。連続殺人にイ・タンが関わっていると直感し疑いの目を向け、追うことになる刑事チャン・ナンガムをソン・ソックが演じる。ドラマ「他人は地獄だ」のイ・チャンヒが監督を務める。
イ・チャンヒ監督は「平凡な大学生が受動的に偶発的な殺人を犯したのが、次第に悪人を探して能動的な殺人に変わっていく心情変化は演じきるのはチェ・ウシクしかいなかった」と起用の理由を明かす。一方、チェ・ウシクも「僕はこの作品の大ファンで、能動的な殺人を犯すようになるイ・タンを自分ならうまく演じることができるというイメージもありました。偶発的な殺人から自分から殺人を犯すようになっていく内面の変化、ドラマの最初と最後では全く違ったイ・タンになっています」と、自身にとっても新たな挑戦であったと語った。
ドラマ「他人は地獄だ」のファンだというソン・ソックは「本作がイ・チャンヒ監督作品と聞いて出演を快諾しました」と明かし、「自分はページをめくる紙漫画世代」と言いながらも、本作のシナリオを読んで新鮮な衝撃を受けたと語った。最近刑事を演じることが多く、その違いについて聞かれると「刑事役といっても、キャラクター設定もスタッフも共演者も違います。作品に合わせて演じるので、自然と違うものになりますし、職業が同じだけ」と役作りの持論を明かした。
イ・ヒジュンは「ソン・チャンの設定は初老なので自分にオファーが来たことに驚きました」と明かし、「『KCIA 南山の部長たち』もそうでしたが、自分でも意外だと思う役が来るのですが、演じる身としては興奮するほどありがたいことです。メイクだけで2時間かかったのですが、自分でも全く別人になったようで楽しかったです」役者としてのだいご味を述べた。
また、ソン・ソック演じるチャン・ナンガムがセクシーだと語り、「髭がセクシーだと思うんです」と指摘すると、ソン・ソックがすかさず「髭のメイクは40分かけて行っているのですが、イ先輩がいつも髭をチェックしているんです」と明かし会場を和ませる場面もあった。
本作はカルト的な人気を誇る原作だけに、原作の改変がなかったファンとしては気になるところ。このことについてイ監督は「原作者の関与は一切ありませんでした。原作はもちろん素晴らしいのですが、漫画的な表現についてはリアルな描き方に変更しています。ですがドラマ見ていただければ、原作の持つ魅力を感じていただけると思います」と自信を覗かせた。(土田真樹)
Netflixシリーズ「殺人者のパラドックス」は2月9日より独占配信開始