口コミで大ヒットの『さよなら ほやマン』二次公開決定
口コミ効果でロングラン上映となった、アフロ(MOROHA)の初主演映画『さよなら ほやマン』の二次公開が決定した。3月2日よりポレポレ東中野を皮切りに全国順次スタートする。あわせて、舞台となった宮城県石巻市網地島(あじしま)にメインキャストが佇む新たなキービジュアルも公開された。
昨年11月3日より公開され、ロングラン上映となった本作は、震災から12年、両親が海から帰ってこないまま死亡届を出せずにいる漁師のアキラとシゲルの兄弟と、都会からふらりと島にやってきたワケありの漫画家・美晴との共同生活を描くストーリー。障害があり島から出られないシゲルを抱え、多額の借金を抱えたアキラが借金返済のために考え出したのは、むかし父が作った“ほやマン”を継承してユーチューバーになること。そこへワケありの漫画家・美晴が転がり込んできたことから生活が一変していく。 本作が長編劇場デビュー作となる宮城県石巻市出身の庄司輝秋がメガホンをとり、宮城県石巻市網地島で全編ロケが行われた。
主人公の阿部アキラを演じるのはバンド「MOROHA」のMCとして知られるアフロ。映画のメッセージに深く共鳴し、自分がやらねばと運命を感じて映画初主演を決心。本年度の第78回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞した。その弟シゲルを演じるのは、本作が映画初出演となる黒崎煌代。現在放送中のNHK連続テレビ小説「ブキウギ」では主人公(趣里)の弟で若くして戦死した六郎役に抜擢された。ヒロインのワケありの漫画家・高橋美晴を演じるのは、「べっぴんさん」「ひよっこ」「まんぷく」などの朝ドラに出演し、櫻井翔主演のドラマ「大病院占拠」などで注目を浴びた呉城久美。兄弟の叔父タツオに津田寛治、近所に住む荒井春子に松金よね子らベテランが脇を固める。劇伴は、朝ドラ「あまちゃん」や大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の音楽を担当した大友良英。
ポレポレ東中野では、庄司監督とメインキャスト(アフロ、黒崎、呉城、松金ほか)、大友良英、安斎肇らの連日トークイベントも予定している。(編集部・石井百合子)