『オッペンハイマー』広島&長崎で特別試写会決定 原爆の父描いたノーラン監督「最も壮大な物語の1つ」
『ダークナイト』三部作のクリストファー・ノーラン監督が“原爆の父”と呼ばれた物理学者を描く新作映画『オッペンハイマー』(3月29日全国公開)の特別試写会が、3月中旬に広島県と長崎県で開催されることが決定した。あわせて、ノーラン監督やキャストのコメントを収録した特別映像も公開された。
試写会では、特別ゲストが登壇しての質疑応答が行われる。広島会場には、元広島市長の平岡敬氏、詩人・絵本作家アーサー・ビナード氏、映画監督・作家の森達也氏が参加。長崎会場には、「長崎県被爆者手帳友の会」の朝長万左男会長と政治学者の前嶋和弘氏が出席する。
『オッペンハイマー』は、第二次世界大戦下に世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマー(キリアン・マーフィー)の栄光と没落の生涯を、実話に基づいて描いた人間ドラマ。特別映像では、主要キャストのロバート・ダウニー・Jr.が「ノーラン監督がやったことはすべてこれへの序曲だった」と語り、オッペンハイマーの妻を演じたエミリー・ブラントは「これは映画ではなく体験です」と証言。ノーラン監督は「オッペンハイマーの物語はこの世に存在する最も壮大な物語の1つだ」と明言している。(編集部・倉本拓弥)