合成食品に隠された真実とは…『ソイレント・グリーン』デジタル・リマスター版公開決定
1973年に公開されたチャールトン・ヘストン主演のSF映画『ソイレント・グリーン』が、デジタル・リマスター版で5月17日より全国公開されることが決定した。
本作は『ミクロの決死圏』(1966)などのリチャード・フライシャー監督が、1966年にSF作家ハリー・ハリソンが発表した「人間がいっぱい」を原作に、人類の行く末を描くディストピア。1973年製作の映画にも関わらず、人口爆発、異常気象、食糧難、資源枯渇、生態系崩壊など、現代社会が抱える問題を衝撃のラストと共に浮き彫りにする。
舞台は、爆発的な人口増加により人々には住居もなく、急激な気候変動による環境破壊で熱波にさらされる2022年のニューヨーク。食料難は常態化し、超格差社会に生きる人々は、無為に街中をうろつき、ただ週に一度政府から配給される「ソイレント」なる栄養食品をまつばかり。そんな中、究極の栄養食をうたう新製品「ソイレント・グリーン」を発表したばかりのソイレント社の幹部サイモンソンが何者かに殺害される事件が発生し、殺人課の刑事ソーン(ヘストン)が捜査を開始する。
得体の知れない栄養食品「ソイレント・グリーン」を描いたティザービジュアルも公開。”ミラクルフード”をうたう食品に隠された真実に興味をひかれる仕上がりとなっている。(編集部・入倉功一)