ウィル・スミス、平手打ち事件の後どうしてる?
実写版『アラジン』が3月1日、日本テレビ系金曜ロードショー(よる9時~)で放送される。本作でランプの魔人ジーニーを演じたウィル・スミスは、現在、何をしているのか。2022年のアカデミー賞授賞式での平手打ち事件以来、しばらくニュースを聞かなかったウィルだが、この頃はセレブニュースへの登場や、新作企画も増えてきている。
ウィルの平手打ち事件が起きたのは、2022年3月のアカデミー賞授賞式。司会のクリス・ロックが、ウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスが闘病中の脱毛症についてのジョークを発言すると、ウィルが壇上に上がってクリスを平手打ちするという事件が起きた。ウィルは数時間後にSNSに謝罪文を掲載、自らアカデミー協会からの退会を申し出たが、その後、アカデミーはウィルに対して、授賞式を含む協会の全イベントへの出席を今後10年間禁止するという処分を発表。ウィルはこれを受けて「アカデミーの決定を受け入れ、尊重します」という声明を出している。
この事件の後は、公式な場所でウィルの姿を見かけなくなったが、昨今、この状況に変化が起きている。昨年の2月21日には、米メジャーリーグサッカー、MLSのオープニングナイトに登場し、以前から親しいデヴィッド・ベッカムと肩を組む姿や、ハーフタイムにリオネル・メッシ選手と握手する姿が写真に撮られ、ニュースサイトで報じられた。また、その少し前の1月には、アフリカを自転車で横断したギニア人学生に、サプライズでビデオ通話をしたことも報道され、以前のようにセレブニュースでウィルの姿を見ることが増えてきた。
また、ウィルは俳優業にも復帰しつつある。平手打ち事件の後は企画が何作かペンディングになったが、昨年あたりから新作情報が増えているのだ。まず、昨年2月には、コメディアンで『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などの俳優のケヴィン・ハートが、以前から彼とウィルの共演で企画されていた新作映画について、ET Canadaのインタビューで発言。この企画は、スティーヴ・マーティンとジョン・キャンディが共演したジョン・ヒューズ監督映画『大災難P.T.A.』(1987)のリメイク作。ケヴィンはこの企画は現在も進行中で、脚本の執筆が進行中だと発言。「今もウィルと一緒に企画を進めている。僕らはどちらもフィラデルフィア出身で、一緒に仕事をすることに興奮している」と語っている。
そして、昨年12月にはウィルがサウジアラビアの紅海国際映画祭という公の舞台に出席し、自身の新作について発言した。彼が主演した大ヒットSF映画『アイ・アム・レジェンド』(2007)の続編を『クリード』シリーズのマイケル・B・ジョーダンと一緒に企画していると語った。この続編では、DVDに収録されたアナザー・エンディング、ウィルが演じる主人公が生き残ったところから続く物語が描かれるとのこと。ウィルとマイケルが共演し、一緒に製作にも参加するとのことで、人気者2人の顔合わせも楽しみな企画だ。
さらに、つい先日、2月14日には業界紙「Variety」がウィルの新作企画について掲載。その映画は、『ザ・ストレイン』などで知られる米作家チャック・ホーガンの小説『流刑の街』を映画化する『シュガー・バンディッツ(原題) / Suger Bandits』。かつてイラク戦争で戦った元ベテラン兵士が、仲間の退役軍人たちと組んで、ボストンの麻薬取引組織を壊滅しようとするというストーリー。ウィルが出演し、製作にも参加する。この企画は2月15日からのヨーロピアン・フィルム・マーケットで出資者を募っているが、かなり注目を集めているという。
そんな新作企画が続々のウィルだが、もうすぐ撮影が完了する新作もある。ウィルとマーティン・ローレンスが共演する人気刑事アクション・コメディーシリーズの最新作『バッド・ボーイズ4(原題) / Bad Boys 4』の撮影は昨年始まり、一時は全米俳優組合のストライキで中断されたが撮影を再開、ウィル自身がこの2月22日にSNSで、もうすぐ撮影が終わると報告している。ウィルの本格的復帰は、この映画から始まりそうだ。(平沢薫)