岡田将生、殺人犯役で「ワルな岡田」が前面に『ゴールド・ボーイ』で新しい一面見せる
俳優の岡田将生が9日、都内で行われた映画『ゴールド・ボーイ』の公開記念舞台あいさつに登壇。劇中で殺人犯を演じた岡田は「また新しい一面を見せられたかなと思います」と振り返った。壇上には共演者の黒木華、羽村仁成、星乃あんな、松井玲奈、前出燿志、本作のメガホンを取った金子修介監督も登壇。また本作が香港国際映画祭に出品されることも発表され、岡田も金子監督と映画祭に出席することが明かされた。
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中国の作家・紫金陳の小説を、沖縄に舞台を移して実写化した本作は、実業家の義父母をがけから突き落とした男・東昇(岡田)と、その犯行をカメラで撮影したことから男を脅迫する少年少女たちを描くクライムサスペンス。
岡田と松井は、劇中で夫婦役を務めており、劇中で口論するシーンでは、松井の剣幕に驚かされ、撮影後に岡田が謝ってしまう一幕もあったという。松井は「自分で観た時に知らないシーンがたくさんありました。途中で家族とご飯を食べるシーンがあって、すごく怒る場面があるんです。(岡田に)すごい剣幕で罵声を浴びせたら、撮影後、岡田さんが『ごめんなさい』ってすごく謝ってこられて……。私、やりすぎたなって……」と照れ臭そうに回顧する。
岡田もこのシーンを振り返り、「僕は自分の役を肯定する癖があるんです。『俺は悪くないぞ』って思いながら演じていました」と撮影時の心境を告白。また松井は「(岡田演じる)昇が電気スタンドをバタンと倒すシーンがあるんですけど、5回くらい(撮影を)やるのかなと思ってたら1回目で壊れてしまって。それくらい渾身のスタンド倒しで素晴らしかったです」と岡田の迫真の演技を絶賛した。
また岡田は「ちょっとサイコパス味のある、ワルな岡田が前面に出ていました。また新しい一面を見せれたかなと思います。基本的にみんなと距離を取らせてもらって、東昇として現場にいたのがよかったと思います」と撮影を回顧。「何人殺したのか……。映画の中でなかなかの殺人をしましたよ。自分の演じる役を愛そうといつもしているんですけど、この役に関してはみなさんの前で堂々と『感情移入している』とは言えない役でした」と語っていた。(取材・文:名鹿祥史)