奥平大兼は「立っているだけで画になる」鈴鹿央士とW主演『PLAY! 』監督が絶賛

　俳優の奥平大兼が9日、都内で行われた映画『PLAY! ～勝つとか負けるとかは、どーでもよくて～』（公開中）の公開記念舞台あいさつに登壇。古厩智之監督から存在感を褒められると同時に、悪役をリクエストされる場面があった。この日は、奥平とともにダブル主演を務める鈴鹿央士、共演の小倉史也も来場した。

【画像】奥平大兼&鈴鹿央士がW主演！eスポーツ 映画『PLAY!』舞台あいさつ

　本作は、eスポーツに熱中する高等専門学校生の実話に着想を得て、『ロボコン』『のぼる小寺さん』などの古厩智之が監督を務めた青春ドラマ。学年や性格の違う3人の男子学生、郡司翔太（奥平）、田中達郎（鈴鹿）、小西亘（小倉）がチームを結成し、全国高校eスポーツ大会に向けて練習を重ねていく。

　上映後の観客から盛大な拍手を受けた奥平は「本当にうれしいですよね」と笑顔。「普段は自分のことについて（SNSなどで）調べたりはしないんですけど、映画に関しては自分たちが思いを込めて作った作品をみんながどう受け止めるのかとか、違った角度で観る方もいらっしゃいますし、単純に見ていて面白いので割と見ます」と明かし、本作の好評に「うれしいです」と喜んだ。

　そんな奥平をキャスティングした古厩監督は、「奥平くんはめちゃくちゃ映画っぽい俳優だなと思っていて、立っているだけで画になるというか、すーっと風景の一部になるところがすごいなと思う。奥平くんの前では海も林も風も一緒。野生動物なのか？　という感じがします」と絶賛。奥平は「本当にうれしいですし、監督に『自由にお芝居していいよ』とおしゃっていただいたおかげで、ある意味なにも考えず、その場に行って生きることができました」と撮影を振り返り感謝した。

　また、次回は「悪者をやってほしい。タクシー強盗とか」と古厩監督からリクエストされた奥平は「悪者はあまりやったことがない気がするので面白そうですね。やったことがない役や、自分とはかけ離れた役は演じていて新しい発見がたくさんあるので、やってみたいですね」と声を弾ませた。

　最後に奥平は「最近、自分が携わった作品を映画館で観ていただくことは、自分の中で大切な瞬間として色濃く残っています」と打ち明け、「観ていただいてありがとうございます」と頭を下げる。そして、「その先に（どんな）結果があるかわからないけど、今、全力で何かをすることの大事さをこの作品を通じて考えさせられたので、そういうところを持って帰っていただけたら、それだけで十分うれしいです」と観客に呼びかけた。（錦怜那）