タランティーノ監督、引退作になるはずだった批評家題材の新作をボツに
クエンティン・タランティーノが、監督10作目にして引退作となる予定だった映画『ザ・ムービー・クリティック(原題) / The Movie Critic』をボツにしたという。Deadlineなどが報じた。
ブラッド・ピットが出演し、1977年のカリフォルニアを舞台に、かつてポルノ雑誌に映画レビューを書き、決して有名ではなかったものの、確かにそこで生きていた男についての映画になるとされていた本作。タランティーノ監督が脚本をリライトしているため撮影開始が遅れているとも伝えられていたが、結局、ボツになった。理由は単にタランティーノ監督の気が変わったからだといい、引退作については新たに検討することになると関係者は語っている。
タランティーノ監督は常々、10作映画を監督したら監督を引退すると表明しており(※『キル・ビル』は続編と合わせて1作の扱い)、次回作が引退作になることは変わりないようだ。なお、タランティーノ監督は『ヘイトフル・エイト』(2015)では撮影前に脚本が流出したことに激怒し、一度は製作中止を発表したが、その後考えを変えて映画を完成させている。(編集部・市川遥)