『マッドマックス:フュリオサ』で描かれるラブストーリー アニャ・テイラー=ジョイが語る
第77回カンヌ国際映画祭
現地時間16日、第77回カンヌ国際映画祭でジョージ・ミラー監督作『マッドマックス:フュリオサ』(アウト・オブ・コンペティション部門)の公式会見が行われ、同作で描かれるフュリオサと戦士ジャック(トム・バーク)の間の愛についてアニャ・テイラー=ジョイが語った。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)に登場した女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)の過去に迫る本作。世界崩壊から45年、ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)率いるバイカー軍団に誘拐され、故郷や家族、人生のすべてを奪われた若きフュリオサ(アニャ)の壮絶な闘いを描く。
セリフを極限まで削って壮絶なアクションのつるべ打ちでフュリオサの半生を見せていく本作では、フュリオサと協力者となるジャックのラブストーリーもアクションシーンの中で語られる。アニャは「それはわたしたちがジョージ(監督)とたくさん話し合ったことなの。世界には本当にさまざまな種類の愛がある。そして、あまり語られることのない“本当に美しい愛”というのが、とてもロマンチックだけど、誰かの理想を心から信じるというもの。彼は、彼女の夢に恋する。彼女の約束に恋する。必ずしも肉体的に恋したわけじゃない。それをスクリーンで経験するは本当に美しいと思う」とコメント。
「トムのようにラブリーで才能ある人が相手なら特にね。わたしたちがただ二人でいる時は常に、そこにはバックストーリーが、言葉なしのコミュニケーションがあった」とジャック役のトムと共に成し遂げたことに自信をのぞかせた。
また、『マッドマックス』シリーズの次回作について聞かれたミラー監督は、「確かに描くことができるストーリーはもっとある」と明かす。「それは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のストーリーを語るため、僕たちはまずフュリオサとマックスの過去について知る必要があったからだ。それは当時のキャストとクルーのツールとなった。だから、僕たちは『怒りのデス・ロード』以前のマックスのストーリーも知っている。まあそのことを考える前に、『マッドマックス:フュリオサ』の結果を待たないとね」と次回作は『フュリオサ』の興行成績次第だと続けていた。(編集部・市川遥)
映画『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日より全国公開
第77回カンヌ国際映画祭は現地時間5月25日まで開催