西島秀俊、ハリウッドデビュー作「とても幸運だった」京都のど真ん中で撮影
俳優の西島秀俊が25日、ユナイテッドシネマ豊洲で行われたApple TV+オリジナルドラマ「サニー」の特別試写会に、ラシダ・ジョーンズ、ジュディ・オング、國村隼、ジョアンナ・ソトムラ、annie the clumsyと共に出席。本作でハリウッドデビューを果たした西島は「とても幸運だった」と笑顔で振り返った。
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「サニー」は、日本在住のアイルランド人作家コリン・オサリバンが執筆した小説「ダーク・マニュアル」に基づくダークコメディー。謎の飛行機事故で夫・マサ(西島)と息子が行方不明となった京都在住のアメリカ人女性・スージー(ラシダ)は、お見舞いとして、夫が勤める電子機器メーカーが製造した新型家庭用ロボット「サニー」を渡される。スージーはサニーと予期せぬ友情を育み、家族の身に起きた真実を暴いていく。制作は、『へレディタリー/継承』『ミッドサマー』などで知られる気鋭のスタジオ・A24が担当した。
西島は、作品が大スクリーンでお披露目されることに「とても興奮しています」と心境を明かし、ハリウッドデビュー作となる本作に「僕はとても幸運だった」と笑顔を見せる。その理由について「ラシダ、ケイティ(・ロビンズ/ショーランナー)、ルーシー(・チェルニアク監督)と最初の顔合わせはZoomで行ったのですが、その時から気持ちが通じ合えた。演技をする前からしっかりとコミュニケーションが取れたことは、とても幸運だった」と制作陣としっかり意思疎通ができたことを明かす。
ハリウッドの撮影現場について、西島は「とにかく脚本がどんどん変わっていく。ギリギリまで良いものにしようと努力を惜しまない」と特徴を挙げると「(ショーランナーの)ケイティは現場の雰囲気を見て、どんどんマサというキャラクターを膨らませて行くんです」とフレキシブルに対応していく制作陣に脱帽していた。
主演および制作総指揮を務めるラシダは「今日は来てくれてありがとうございます」と流ちょうな日本語を披露すると、「わたしは日本が大好きで、初めて来日したときから、ずっと日本で作品を作りたいと思っていたんです。夢が叶いました。日本の伝統、文化、歴史、食、すべてが好きです」と日本愛を語る。
ドラマの舞台となる京都での撮影について、西島は「僕は日本の俳優で、これまでたくさん日本各地でロケをしてきましたが、京都のど真ん中で撮影をしたのは初めて。これからもないと思います」と特別な体験だったことを明かし、「京都の古い文化、そして今の日本、さらに近未来の日本も映っている物語。日本人の方でも、新鮮な体験ができると思います」と作品の見どころを語っていた。(磯部正和)
Apple TV+「サニー」7月10日(水)全世界同時配信開始