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研ナオコが認知症の祖母役 中尾有伽W主演『うぉっしゅ』2025年GW劇場公開

『うぉっしゅ』W主演の中尾有伽と研ナオコ
『うぉっしゅ』W主演の中尾有伽と研ナオコ

 中尾有伽研ナオコのダブル主演で、風俗店に勤務する女性と認知症の祖母の交流と葛藤、結びつきをコミカルに描く映画『うぉっしゅ』が、2025年のゴールデンウイークに劇場公開されることが決定した。

 本作は、認知症の祖母の介護をすることになった風俗嬢が、祖母の人生と孤独を知り、自分自身のことを見つめなおし始めるヒューマンドラマ。ソープ店で働く主人公・加那の元にある日、母から電話がくる。「一週間だけ、おばあちゃんの介護してくれない?」。風俗店勤務を隠していた加那は、それを誤魔化そうとした末、実家とソープ店を行き来して「人の身体」を洗い続ける、二重生活(ダブルワーク)を送ることになる。

 加那を演じるのは映画『暁闇』(2018年)『窓辺にて』(2022)などに出演してきた中尾有伽。企画段階から本作に参加し、脚本や役柄について監督とディスカッションを重ねてきた。そして、認知症の祖母・紀江役を8年ぶりの映画主演となった研が務める。

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 そのほか、ニューヨーク嶋佐和也中川ゆかり高木直子(高ははしごだか)、磯西真喜などお笑い芸人からベテラン勢に加え、TikTokerとしても活動している重松文など多彩な面々が出演する。また、クリエーターチーム「こねこフィルム」が作ったショートドラマ「年齢確認」シリーズでの演技で注目の赤間麻里子が物語を彩る。

 メガホンをとったのは、2023年に『安楽死のススメ』で監督デビューを果たした岡崎育之介(崎はたつさき)。 本作で2024年の大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門に入選した。主演キャスト・岡崎監督のコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)

映画『うぉっしゅ』 は2025年GW 新宿ピカデリーにて公開

中尾有伽(加那役)

出来上がった映画を初めて観たとき「クレヨンしんちゃん」みたいだなと思いました。主人公に自分を重ねてもいいし、友情、恋愛、家族の視点もあって、幅広く届くものになっている。皆さんそれぞれの心には、どんなポイントが刺さるのか、私も楽しみにしています。

研ナオコ(祖母・紀江役)

今回、岡崎監督からオファーをいただいて、監督の経験と人柄を知り、お話を聞いていくうちに「私に対して妥協するなら出ません」と言う答えになりました。久しぶりに心に通じる何かを感じたからです。私はいつもと変わらず一緒なんですけどね。完成した作品を初めてスクリーンで観た時は撮影現場での事をいろいろ思いだしました。現場ではお互い納得のいくところまで話し合い、撮影に挑みました。勿論現場の雰囲気作りも大事ですからね。観ていただいた方に何か一つでも心に引っかかるものがあったら嬉しいです。

岡崎育之介(監督・脚本・企画・編集)

新しい芸能界を作りたいと思っています。日本の作品は暗すぎる。みんなそんなものばかり見たいのか? もうそんな時代じゃなくていい。だから、僕が時代を始めます。後に語られる“明るかった時代、令和”を、この映画『うぉっしゅ』から始めます。ジメッとしたテーマこそ「明るくポップなエンタメ作品」に。研ナオコさんのキャラクターさながら映像も音楽もカラフルで、肩に力を入れず笑って泣いて、楽しく観られないと意味がない。そして映画館の帰り道に、ちょっぴり難しいことも考えてみる。「洗うこと・忘れられること」ソープ嬢が認知症のおばあちゃんの介護をする。血の繋がった2人が“初対面”を繰り返す家族の物語。大切な人は、いつまであなたを覚えていられるでしょうか。

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