ファン・ジョンミン、主演大ヒット作『ベテラン』続編が9年ぶりに公開!チョン・へインとの新コンビ結成
韓国国内の観客動員数約1,341万を記録し、韓国映画歴代5位の大ヒットとなった映画『ベテラン』の続編『ベテランII(原題)』が、9年ぶりに公開。前作に続きファン・ジョンミンが演じる主人公ソ・ドチョル刑事の下に配属される新米刑事のパク・ソヌにチョン・ヘインを迎えた同作の制作報告会が、20日、ソウル市内の映画館で行われ、主演の2人とリュ・スンワン監督が出席し、映画の裏話などを語った。
『ベテランII(原題)』は、悪い奴は地獄の果てまで追いかけてでも捕まえる広域捜査隊所属の刑事ソ・ドチョルと、そんな彼に憧れて配属された新米刑事のパク・ソヌが、世の中を騒がせる連続殺人事件の捜査に臨むクライムアクション映画。『密輸 1970』『モガディシュ 脱出までの14日間』などのスンワン監督が前作に引き続きメガホンを取る。
スンワン監督が自身の作品の続編を手掛けるのは初めてのこと。9年という年月が経ってしまったことについて、「私は映画を撮影している間、映画の登場人物と愛し合っていると考えます。それだけに、ファン・ジョンミンさんといつかソ・ドチョルを再び主人公にした映画を撮りたいと考えていました。ただ、映画監督を長く続けていると無意識にマンネリになってしまうので、それを避けるためにアフリカに行ったり、まったく違うジャンルの映画を撮ったりしていました」とスンワン監督。「ですが、愛着あるキャラクターであるがゆえに、さらにアップグレードしたソ・ドチョルを描きたい考え、続編を撮ることを決めました」と経緯を明かした。
主演のジョンミンは、“ファン・ジョンミンヴァンパイア説”が浮上するほど9年前と全く変わらない姿を見せている。これについて、ジョンミンは「観客が9年という時間を感じさせてはいけないと思い、観客に彼は変わってない安心感を抱かせるようにしようと監督と話し合いました」と名優ならではの役作りを明かす。
そのソ・ドチョルの衣装は、ジョンミンの私物で一着しかないのだそうで、スンワン監督は「いつか続編を撮ることになったら使おうと会社の倉庫に入れておいたのですが、9年という歳月に、果たして残っているか冷や汗ものでしたが、幸いにもありました」と裏話を明かし、会場の笑いを誘った。
一方、本作から参加したヘインは、ベテラン監督と俳優との共演にプレッシャーを感じていたそうで、「でも、それ以上に演じ甲斐を感じる作品であり、プレッシャーを乗り越えるのも俳優の仕事だと思いました。監督やジョンミンさんなど、多くのよい仲間に恵まれて幸せでした」撮影を振り返った。
撮影現場では、いつも予定の入り時間よりも早く来るジョンミンがムードメイカーだったとそうで、「今日の制作報告会も予定時間より20分も早く来ていて驚かされました。彼の率先的な行動がヘインや共演者によい影響を与えている」とジョンミンへの感謝を述べたスンワン監督。それを受けジョンミンは「スンワン監督の現場はいつも楽しいからです。監督が楽しく撮影に臨めるように配慮してくださってるおかげです」と返すと、すかさず「俳優に幸せを感じてもらえるよう苦労しているんです」と本音をポロリとこぼしたスンワン監督によって、会場は再び笑いの渦に包まれていた。
映画『ベテランII(原題)』は9月13日に韓国で劇場公開される。(土田真樹)