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「光る君へ」で珍事!秋山竜次×町田啓太×金田哲が振り返る

第31回より藤原斉信(金田哲)、藤原実資(秋山竜次)、藤原公任(町田啓太)
第31回より藤原斉信(金田哲)、藤原実資(秋山竜次)、藤原公任(町田啓太) - (C)NHK

 吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の18日放送・第31回では、藤原実資(秋山竜次)、藤原公任(町田啓太)、藤原斉信(金田哲)という珍しい顔ぶれがそろう場面で“珍事”が展開。秋山、町田、金田がそれぞれ本シーンを振り返った。放送後、公式Xなどで公開されたインタビュー動画「君かたり」内で明かしている。

【画像】町田啓太&金田哲、秋山竜次に笑いをこらえるのに必死!

 「パリオリンピック」による放送休止を経て、約2週間ぶりの放送となった第31回「月の下で」。左大臣・藤原道長(柄本佑)がまひろ(吉高由里子)に物語の執筆を依頼する記念すべきエピソードの中で、実資、公任、斉信が笑いを誘うシーンを繰り広げた。事の発端は、斉信に従二位が叙され、一歳年上の公任を追い抜くかたちで出世をしたこと。以来、参内しなくなってしまった公任のもとへ、斉信が訪れた。

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 斉信が現れるなり「忙しいのではないのか」とへそを曲げている様子の公任を、斉信は「道長は中宮大夫を務めて従二位となった。おれもたまたま中宮大夫だったゆえ位を上げてもらえただけだ」「内裏にお前がおらぬと調子が出ぬ。出仕してくれ」となだめる。それでも「誰かに頼まれたのか?」と疑心暗鬼の公任に、斉信は「俺の気持ちだ」ときっぱり言い放った。すると、そこへ大納言の実資が現れた。慌てて背筋を正す公任、斉信に「これは不思議な眺めにございますな」と言い、なんと斉信とまったく同じ理由、言葉で公任に出仕を促した。まるで示し合わせたかのように斉信と同じ言葉を発する実資に、公任は「誰かにお頼まれになったのですか?」と問うと、「いや、わたしの気持ちである」とまたしても斉信と全く同じ反応。奇妙な偶然に、三人とも顔を見合わせて沈黙が流れる……というユーモラスな場面だった。

 そののち実資は女のもとに去っていき、公任に「実資殿も隅に置けぬのだ」とも言われていたが、秋山は同じ思いから公任のもとに向かった斉信、実資について以下のように語っている。

 「やっぱり公任のことはどうしても必要というか、特別に思っているんでしょうね。なので、あそこまでして、照れ臭い感じですけどなんかうまいこと感情を出しすぎないようにしながらも結局は説得しに行ってましたもんね。でも結果、その流れで女房の話が出て結局は女のところに行っちゃうんですもんね。なんか不思議なシーンでしたね。斉信もそれを言いに来て、だから公任のことは結構みんな必要としているんでしょうね。だって言ってましたもん。『公任殿が内裏にいないと調子が出ぬ』って言っていたんで。なんでしょう、調子が出るために必要な人なんじゃないですか。いますもんね、そういう人ってね。やっぱり公任はいてほしいんでしょうね、みんな」

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 そして“珍事”ともいえる本シーンについて「あまりかたいシーンじゃないので、いつもはもっと難しいことばの眉間にしわを寄せるじゃないですけど、そんな感じなんですけどきょうは比較的ほのぼのしながらやっていました。セリフに『あ、そう』っていうのがありましたから。そういうのもみんなでクスクス笑っていましたね。僕が『あ、そう』っていうのがどうもおかしいらしく、金田がずっと笑っていましたね。もうアウトじゃないかっていうくらい。うまいことごまかしていましたけど。なんか平和な感じでした、あの3人。かわいらしいですよね(笑)。1人を連れ戻しにいくためにお互いかぶっちゃって変な空気になってキョロキョロキョロキョロ見合っているあの3人はすごくかわいいし、ほのぼのしましたね。こういうシーンも好きですね。いつも以上にそんな緊張しすぎずにいけましたね」と満喫したようだ。

 なお、公任役の町田はお笑い芸人同士の秋山、金田を相手にした心境を「台本を読んで『あ、やばい』と思ったんですよね。絶対に面白いし『これはどうすればいいんだろう』っていう。おもしろかったですね。お二人ともね、やっぱり笑いに関してプロフェッショナルですからいかようにもなるというか。本当に細かいディテールがちょこちょこ入っているので絶妙に変えてこられるんですよね。秋山さんにも『ちょっとなんか違いましたよね?』って言ったら『ちょっとおもしろいことを思いついちゃって』って言って、さすがだなと思いながらもこっちはそれに耐えながら真面目にお芝居するのが大変でしたね。でも非常に楽しかったですし、またなんか道長とか斉信、行成とか今後、俊賢さんもですけどっていうところでのちょっとほっこりする会話とはまたちょっとベクトルの違うちょっと面白いシーンだなと思って、大石(静)先生がたぶん託してくださったのであろうおもしろいシーンを僕の中でも楽しみながら、公任のちょっとした気持ちの動きっていうのもその中でおもしろく見せられたらなっていう思いでやっていました」とコメント。

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 一方、秋山が「金田なんかもうアウトじゃないかっていうくらい笑っていました」と話しているが、当の金田は嬉々としながら「大変なシーンだった」と述懐する。

 「あのシーンはちょっと大変でしたね。ガッツリ実は実資さんとしゃべるのは初めてで。内裏のシーンはありましたけど大人数で。3人だけでっていうのは来たときかちょっと雰囲気といいますか圧といいますか、いろんなことを想像しちゃってなんか笑けてきちゃって。存在感がとにかくすごいじゃないですか。公任を励ますどころか、実資へのディフェンスに対しての気持ちがだいぶ現場に行って思いましたね。そのディフェンスに総動員した感じですね。気持ちを。これ(君かたり)録っているときはまだオンエアを見られていないので不安なのは笑っていないかなっていう。ディフェンスがもろくも崩れたんじゃないか。でもOKになったので『あれ大丈夫かな!?』って。でもそんなシーンでもあるので。斉信がさっき言ったセリフを公任に対して実資がまた言うっていう、そういうちょっとファニーなシーンなので驚き笑いびっくりみたいなものがあっても成立するのかなと思いますけど、ただやっぱり実際、公任の家で実資さんと初めて対峙したときの異物感、異様感。『なんだこの人は!』っていう改めてちょっと驚きですね。画面で見る約8倍の圧がありました。実際は。いやぁ大変なシーンでした」(編集部・石井百合子)

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