“世界一の美男子”アラン・ドロン死去、88歳
フランスの俳優アラン・ドロンさんが88歳で亡くなった。家族がフランスメディアなどに発表した。
アランさんはフランス・ドゥシーにある自宅で、3人の子供たちと家族に囲まれて静かに息を引き取ったという。近年は健康問題に悩まされていた。アランさんと同じくフランス映画界のアイコンで、長年友人関係にあった女優のブリジット・バルドー(89)は「(彼の死は)何者も埋めることができない巨大な穴を残した」と故人を悼んだ。
1960年代に『太陽がいっぱい』『若者のすべて』『山猫』『サムライ』をはじめとした数々の映画に出演して“世界一の美男子”として絶大な人気を博したアランさん。公の大きなイベントに登場したのは2019年の第72回カンヌ国際映画祭が最後だった。そこで名誉パルムドールを手にしたアランさんは、鳴りやまぬ拍手にあふれる涙をぬぐい、「もしわたしがスターならば、皆さんに感謝したい。他の誰でもなく、皆さんがわたしをスターにしてくれた」と感謝のスピーチをしていた。(編集部・市川遥)