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『007』ダニエル・クレイグ、ハンサムな若者に叶わぬ恋をするゲイの中毒者役…新作『クィア』が上映

第49回トロント国際映画祭

ドリュー・スターキーとダニエル・クレイグ(第81回ベネチア国際映画祭にて)
ドリュー・スターキーとダニエル・クレイグ(第81回ベネチア国際映画祭にて) - Daniele Venturelli / WireImage / Getty Images

 『007』シリーズのダニエル・クレイグ主演映画『クィア(原題) / Queer』の北米プレミアが、第49回トロント国際映画祭で行われた。ウィリアム・S・バロウズの自伝的小説「Queer」を『君の名前で僕を呼んで』『チャレンジャーズ』のルカ・グァダニーノ監督が大胆なビジュアルとサウンドトラックで映画化し、先日の第81回ベネチア国際映画祭でお披露目された話題作だ。

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 ダニエルが演じたのは、バロウズの分身といえるゲイの中年男性リー。日々メキシコシティのゲイバーを練り歩いてハンサムな若者をウォッチし、幻覚を見せるドラッグの摂取を続けている。そんな時に出会ったミステリアスで美しいアラートン(『もうひとりのゾーイ』のドリュー・スターキー)に心を奪われたリーは、叶わぬ恋と知りながら彼を南米旅行へと誘うことになる。

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Queer
映画『クィア(原題)』より - Courtesy of TIFF

 その目的はテレパシー能力をもたらすという伝説の幻覚剤をアマゾンで探すためであり、共に行動していても決して近づくことのできないアラートンが本心では自分をどう思っているかを知るため。おかしみとみじめさと痛々しさを奇妙に同居させたダニエルの演技は注目に値する。その他の出演は『ファントム・スレッド』のレスリー・マンヴィル、『グランド・ブダペスト・ホテル』のジェイソン・シュワルツマンなど。(編集部・市川遥)

第49回トロント国際映画祭は現地時間15日まで開催

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