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ジェームズ・キャメロン、『アバター』後に原爆映画を監督へ 広島と長崎で2度被爆した男性描く

わたしはやらなくてはならない - ジェームズ・キャメロン監督
わたしはやらなくてはならない - ジェームズ・キャメロン監督 - Dave J Hogan / Dave J Hogan / Getty Images

 ジェームズ・キャメロンが、映画『アバター』シリーズを終え次第、原爆映画を監督する予定だとDeadlineが報じた。『アバター』以外の長編映画を手掛けるのは、1997年の『タイタニック』以来のこととなる。

【画像】海が舞台の第2弾『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

 キャメロン監督は長年、チャールズ・ペレグリーノの著書「ラスト・トレイン・フロム・ヒロシマ(原題) / Last Train From Hiroshima」を映画化しようとしてきたことで知られている。同著は、仕事で広島へ行って被爆し、列車に乗って戻った長崎でも被爆した二重被爆者である山口彊(つとむ)さんなどをフィーチャーしたノンフィクションだ。キャメロン監督はこの度、原爆投下から80年となる来年8月に出版予定のペレグリーノの新作「ゴースツ・オブ・ヒロシマ(原題) / Ghosts of Hiroshima」の映画化権を購入。実際の被爆者の声を取り上げたこの2作のノンフィクションを基にした新作映画を、『アバター』が片付き次第なるべく早く撮影するという。

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 新作映画のタイトルは『ラスト・トレイン・フロム・ヒロシマ(原題) / Last Train From Hiroshima』で、キャメロン監督によると「妥協のない劇場用映画」になるとのこと。「これはわたしがずっと映画にしたかった題材です。何年もの間、どのように映画化すべきか考え続けてきました。山口彊さんが亡くなる数日前に病院でお会いし、彼は彼の物語のバトンをわたしたちに託しました。だから、わたしはやらなくてはなりません」と決意を語っている。

 今年のアカデミー賞で作品賞など最多7冠に輝いたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』は、“原爆の父”と呼ばれた米物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材にしながら、実際に原爆が落とされ、約21万人が亡くなったとされる広島と長崎の惨状は映さなかったことが話題になった。キャメロン監督の新作ではついに、日本側から見た原爆の惨状が描かれることになりそうだ。

 キャメロン監督は現在、『アバター』シリーズ第3弾『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(原題) / Avatar: Fire and Ash』(2025年12月19日全米公開)を手掛けているところ。『アバター』シリーズは第5弾まで決定しているが、キャメロン監督は以前、第4弾から他の監督に引き継ぐかもしれないと明かしたことがある。(編集部・市川遥)

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