『アラジン』後どうしてた?ナオミ・スコットの現在
ディズニーの人気アニメを実写化したヒット映画『アラジン』が11月30日、フジテレビ系「土曜プレミアム」枠で放送。この映画でアラジンが恋におちるプリンセス、ジャスミン姫を演じたナオミ・スコットは今、何をしているのかと思ったら、この10月に全米でヒットしたホラー映画に主演して、再び脚光を集めている。
魔法のランプの精がいるアラビアン・ナイトの世界で、魅力的な王女ジャスミンを演じたナオミは、1993年、英国ロンドン生まれ。両親はどちらも教会の牧師で、父は英国人、母はウガンダ出身のインド系移民。15歳の頃に、ディズニー・チャンネルUKのドラマ「ライフ・バイツ(原題) / Life Bites」(2008)でデビューし、SFドラマ「Terra Nova ~未来創世記」(2011)、映画『パワーレンジャー』(2017)のピンクレンジャー役などで活躍した後、映画『アラジン』(2019)でブレイクした。同年公開の映画『チャーリーズ・エンジェル』で、クリステン・スチュワート、エラ・バリンスカと共に3人のエンジェルを演じ、こちらも大ヒットした。
その後は大作映画への出演はなく、近年はアマゾン プライムビデオのドラマ「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」(2022)第6話「彼は私に最後のレッスンをとっておいた」、Netflixのドラマ「ある告発の解剖」(2022)でシエナ・ミラーらと共演とドラマ、出演が続いていた。しかし、本年10月18日全米公開の久々に主演したホラー映画「スマイル2(原題) / Smile 2」(2024)が、初登場で週末興収第1位を記録する大ヒットを記録、新たなスクリーミング・クイーンの誕生かと話題を集めている。
この映画はホラー映画『SMILE/スマイル』(2022)の続編。前作では、精神科医のヒロインの周囲で、奇妙な笑顔を浮かべて豹変する人が続出したが、今回はナオミ演じる世界的に人気のポップスターの周囲で、前作同様の怪現象が起きる。この映画では、ナオミがミュージシャンとしての才能も発揮。実は彼女は幼い頃から両親の教会の合唱団で歌い、15歳で作詞作曲を始め、2014年の初EP「Invisible Division」を始め、自作の曲を何曲もリリースしているミュージシャンでもあり、Spotifyでも配信中。この映画では、ナオミ自身が実際に歌って踊るだけでなく、ヒロインが歌う曲を共作しているのも話題になった。
そんなナオミだが、私生活では実はすでに結婚している。今から10年前、『アラジン』公開の5年前の2014年に、21歳で結婚している。お相手は16歳の時に両親の教会で出会ったジョーダン・スペンス。それから5年の交際を経て結婚し、今もレッドカーペットに一緒に登場し、円満な結婚生活を続けている。
夫のジョーダン・スペンスは、元プロのサッカー選手。ウェストハム・ユナイテッドのユースチームを経て、結婚後の2017年~2019年はイプスウィッチ・タウンで活躍していた。その後、引退して、2020年にナオミと一緒に製作プロダクション、ニュー・ネームを設立。今は映画プロデューサーとして活動し、ナオミ主演のビデオ「フォゲット・ユー(原題) / Forget You」(2019)やポッドキャスト・シリーズ「ソフト・ヴォイス(原題) / Soft Voice」などのプロデュースに参加している。
製作会社を設立したせいもあってか、今後のナオミには新作が続々。最新作となる映画『エターナル・リターン(原題) / Eternal Return』(2025)は、現在、ポスト・プロダクション中。共演は人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のキット・ハリントンと、そのスピンオフ・ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のソノヤ・ミズノ。監督は本作が長編2作目の新鋭ヤニフ・ラズ。ナオミは、愛を蘇らせるために過去にタイムトラベルするヒロインを演じている。
もう1作、新作コメディ映画『ウィザーズ!(原題) / Wizards!』(2025)も撮影済み。こちらはオーランド・ブルーム、ピート・デヴィッドソンが共演し、製作にはプランBが参加。監督は『キング』『アニマル・キングダム』のデヴィッド・ミショットが務めた。ビーチバーを経営する男性コンビが、盗品を見つけたことから騒動が起きるというストーリーで、こちらもナオミがヒロイン役を務めている。
また、この頃のナオミはハリウッドの華やかなイベントにも参加。10月19日に開催された第4回アカデミー・ミュージアム・ガラのレッドカーペットにも、ニコール・キッドマン、アリアナ・グランデ、マーガレット・クアリー、デミ・ムーア、アナ・ケントリックらと共に登場した。そして、10月24日に報じられたオッズメーカーの「次のボンドガール女優の候補 ベスト18名」にも、第16位でランクイン。アニヤ・テイラー=ジョイ、レイチェル・ゼグラー、ジェナ・オルテガ、シアーシャ・ローナンらと肩を並べて賭けの対象になるのも、彼女の人気を証明している。
『アラジン』以降も輝き続けるナオミの魅力は、スクリーンでも見たいもの。まずは本年の全米大ヒットホラー『スマイル2(原題) / Smile 2』の日本公開決定のニュースを待とう。(平沢薫)