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『野球どアホウ未亡人』渋谷降臨!小野監督「まだこの映画が擦れると判断してくれた」

秋斗、井筒しま、森山みつき、藤田健彦、工藤潤矢、小野峻志監督
秋斗、井筒しま、森山みつき、藤田健彦、工藤潤矢、小野峻志監督

 “令和一くだらない野球映画”として2023年夏の公開より、インディーズ界で異例のロングランとなっている映画『野球どアホウ未亡人』の上映記念舞台あいさつが7日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、森山みつき藤田健彦井筒しま秋斗工藤潤矢小野峻志監督が登壇。小野監督は本上映のために、ポスターと予告編を“渋谷バージョン”に撮りおろして上映に臨んだことを明かしていた。

【画像】『野球どアホウ未亡人』上映記念舞台あいさつフォトギャラリー

 本作は、野球の才能を見いだされた主婦の奮闘をスポ根やエロスを交えて描いた異色作。野球好きの夫の賢一(秋斗)が亡くなり、その夫の代わりに草野球チーム「多摩川メッツ」の監督である重野(藤田)に野球の才能を見いだされた未亡人の夏子(森山)が、夫が残した借金を返済するため草野球の投手を務めることになったことから起こる奮闘を描く。

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 渋谷での初上映を記念して行われた舞台あいさつ。小野監督は「DVDを発売してくれたユナイテッドエンタテインメントさんが、以前行われたツッコミ応援上映をご覧になって、まだこの映画が擦れると判断してくれて、この劇場で枠をとっていただけたんです」と今回の上映について感謝を明かす。

 ポスターや予告編も、あらためて「野球どアホウ未亡人 IN 渋谷」バージョンで撮りおろしたという。渋谷スクランブル交差点での撮影など、かなり気合が入ったという小野監督。撮影に立ち会ったという藤田は、劇場でチラシ配りをしている際、スクリーンで予告が流れているのを観たというと「これは騙されちゃう人がいるかも」と爽やかな仕上がりに驚きがあったという。

 本作は、すでにDVDが発売されており、12月からは配信も始まった。小野監督は「Xなどで実況をしてくれている人もいた」と作品の広がりを実感したというと「でもSNSの書き込みに『面白いけれど、人には薦められない』というのをよく見るんです。でも観てくれたあなたたちが薦めてくれなかったら、誰が薦めるんですか」と熱弁をふるう。

 森山は「去年、池袋のシネマ・ロサさんで上映していただいて、その後、今年1月に再度ロサさんに戻ってきたとき、観てくださる人が増えるから、酷評が出るだろうなと思っていたんです」と危惧すると「でもそんなことがなく、意外と変な人が多いんだなと思ったんです」と発言して客席を笑わせる。

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 それでも森山は、配信とヒューマントラストシネマ渋谷さんでの上映が始まり「やっと『時間の無駄』『お金の無駄』という酷評が出始めました。でも1年観続ければ、すごく面白く感じるんですよ」と笑顔で語っていた。

 12月10日には、新宿ロフトプラスワンにて「帰ってきた野球どアホウ未亡人ライブ『夜を蹴ちらせ』」の開催も決定。第1部では好評だった応援ツッコミ上映、第2部では森山とザ・ミボウジンスによる生演奏ライブが行われる。小野監督は「2月にシネマート新宿でライブをやりましたが、今回は生演奏なんです」と見どころを語ると、森山も「本格的なバンド編成で、生で聞くと『おー』ってなると思います」と期待を煽っていた。(磯部正和)

映画『野球どアホウ未亡人』はヒューマントラストシネマ渋谷にて上映中

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