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『モアナと伝説の海2』モアナとマウイが3年会っていなかった理由

『モアナと伝説の海2』で3年ぶりに再会するマウイとモアナ
『モアナと伝説の海2』で3年ぶりに再会するマウイとモアナ - (C)2024 Disney. All Rights Reserved.

 ディズニー・アニメーション映画『モアナと伝説の海2』の監督陣(デイブ・デリック・ジュニアデイナ・ルドゥー・ミラージェイソン・ハンド)がインタビューに応じ、モアナとマウイが本作での再会まで3年間会っていなかった理由や、本作におけるキャラクターの進化について語った。

【画像】モアナとマウイが再び冒険へ!

 本作は、海に選ばれた少女モアナが自分の進むべき道を見つける姿を描いた前作『モアナと伝説の海』から3年後が舞台。航海術もすっかり板につき、責任も増して成長を遂げたモアナが、二度と戻れない可能性があると知りながらも、島の未来のために危険な冒険へ繰り出すことになる。

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モアナと伝説の海2
ロサンゼルスのディズニー・アニメーション・スタジオで取材に応じたジェイソン・ハンド監督、デイナ・ルドゥー・ミラー監督、デイブ・デリック・ジュニア監督(左から)

 デリック・ジュニア監督が「モアナの物語を続ける上でやりたかったのは、キャラクターたちをより深いレベルで見せること」と語る通り、本作ではモアナ、半神半人のマウイ、ココナッツの海賊カカモラら人気キャラクターたちの別の側面が見られる。前作で稀有な絆を育んだモアナとマウイに関しては、前作の旅から3年、本作で新たな冒険に出るまで3年間も会っていなかった。

 ミラー監督は「ウェイファインダー(伝統航海術を習得した者)となったモアナは村に戻り、村人たちにどのように海へ戻るかを教えたりと忙しくしていたの。それにマウイは前作であの島に1,000年もいたんだから(※テフィティの心を盗んで以来幽閉されていた)、ちょっと足を伸ばして、世界を見なくちゃ(笑)。半神としての仕事もあるしね」と二人の再会が3年後になった理由を説明。「だけど本作は二人を再び結びつける。この友情は二人を本当に変え、進化させたことがわかると思う」と請け合った。

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 モアナの進化は、彼女の楽曲からも感じられる。本作のサウンドトラックを手掛けたのは、グラミー賞受賞の若きソングライターコンビであるアビゲイル・バーロウ(26)とエミリー・ベアー(23)だ。ミラー監督は「二人はその分野のトップにいる若い女性たちで、限界を押し上げて、今まで誰もやったことがないようなことをやっている。だから、モアナとは本当にたやすくつながることができたの。彼女も限界を押し上げ、誰も到達したことのない場所へ人々を連れていく人だから。だからわたしたちが二人に本作の物語を話し、モアナの進化・変化を見せたいと思っていると言うと、二人は『任せて!』と。『今言ったことは完璧に理解できる。この瞬間、わたしたちもまさに同じ状況にいるから!』とね(笑)。二人の旅路がいかにモアナとリンクしているかというのは興味深いわ」と振り返った。

 そしてバーロウ&ベアーの楽曲は、本作のアニメーション表現にも影響を与えた。それを象徴しているのが、新キャラクター・マタンギの楽曲「迷え!」のシーンだ。ハンド監督は「素晴らしく美しい曲なんだ。曲がビジュアルスタイルを進化させ、ストーリーテリングの観点でもどのようにカメラを使うかというインスピレーションになった」と明かす。監督たちによると、マタンギはモアナがその人生で出会った2人目の半神であり、彼女のケープやオオコウモリといった要素は南太平洋の文化に根差したものなのだという。

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 進化は、モアナのカヌーにも当てはまる。監督たちはリサーチとしてポリネシア伝統のカヌー・ホクレアを現地へ見に行き、インスピレーションを得た。デリック・ジュニア監督は「あれは素晴らしかった。あのカヌーには釘が1本も使われておらず、全てが結ばれているんだ。僕たちはあのカヌーが大好きで、その特異性をできるだけデザインに取り入れたから、モアナのカヌーもそのようになっている。前作よりも遠くへ行くため、モアナは今回の新たな旅で前より大きなカヌーを使うからね」と語っていた。(編集部・市川遥)

映画『モアナと伝説の海2』は公開中

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