『スター・ウォーズ』最新作、VR空間に仮想セット建設!最新技術とレトロが融合した撮影舞台裏
『スター・ウォーズ』シリーズの新たな物語を描くドラマ「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」( Disney+配信中)。MCU版『スパイダーマン』シリーズのジョン・ワッツ監督がショーランナーを務める本作では、子供たちを主役にした胸躍るアドベンチャーと共に、VR(バーチャル・リアリティー)空間などの最新技術とレトロな手法を融合した撮影スタイルがとられた。
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本作は、ダース・ベイダー亡き後の銀河を舞台に、4人の少年少女たちの冒険を描くアドベンチャー。予期せぬトラブルによって平和な星を飛び出し、広大な銀河に迷い込んでしまった子供たちが、ジュード・ロウ演じる謎の男と出会い、即席チーム“スケルトン・クルー”を結成、故郷を目指す壮大な冒険を繰り広げる。
子供たちが飛び出した世界は、彼らが知らなかった個性豊かなクリーチャーやドロイドでいっぱい。本作の視覚効果は、ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』のために設立した世界有数のVFX工房・ILM(インダストリアル・ライト&マジック)が担当しており、ショーランナーのワッツは「ILMと一緒に仕事をすると、あらゆるツールが使えるので、撮影しているシーンに適した技術が何かを見極めることが重要なんです。僕たちはあらゆる新しいテクノロジーに加え、古い撮影技術も全部撮影で使いました」と最新技術とレトロな手法を融合した撮影であったことを告白する。
ここでの古い撮影技術とは、ストップモーションのこと。さらにジョンは「撮影で最もクールだったのはVRセットを作ったことです。巨大な3Dのバーチャル空間の中に、仮想セットを組み立てるんです。スタッフは家でVRのヘッドセットを装着して、作り上げた惑星やセットを飛び回りながら、どの部分を実際にセット組み立てて、どの角度から撮影し、どの部分にCG処理を加えるかを判断するんです。従来のデッサンに頼ったりせずに、スケール感を感じながら視覚化できる素晴らしい方法でした」と革新的な手法で撮影が進められたことを明かす。
無法地帯となった銀河を舞台に繰り広げられる戦闘シーンや、これまでにない惑星での冒険が描かれている本作。細部までこだわりのつまった本作について、ワッツは「『スター・ウォーズ』の他の作品と並んでも成り立つような作品にしたいと思いました。その上で、『スター・ウォーズ』を知らなくても見られるような作品にもしたかったんです。そういう意味で、誰にとっても魅力的な作品になっていると思います」と語っている。
オリジナルドラマシリーズ「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」はDisney+(ディズニープラス)にて毎週水曜日に独占配信中