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北村匠海、『悪い夏』での「原点に立ち返る感覚」を経て2025年は“頑張る”1年に

 俳優、アーティストとしてはもちろん、映画監督デビューも果たすなど、北村匠海の躍進が止まらない。静かな佇まいの中に、チャレンジ精神や情熱を秘めたひたむきさも魅力の彼。NHKの連続テレビ小説「あんぱん」(3月31日スタート)の放送も控える中、映画『悪い夏』(3月20日公開)では、真面目な青年がダークサイドへと堕ちていくさまを表現して狂気や悲しみ、怒りがないまぜになった表情を見せるなど、また新たな境地を開いている。多様なジャンルで振り幅のある役柄にトライする今年は「すごくいい1年になりそう」と笑顔を見せた北村が、今噛み締めているものづくりの醍醐味について語った。

【動画】北村匠海&河合優実 2ショットインタビュー!

 第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人の傑作小説を、『アルプススタンドのはしの方』『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』などの城定秀夫監督が映画化した本作。市役所の生活福祉課に勤める佐々木守(北村)が気弱な性格ゆえに思いもよらぬ犯罪に巻き込まれ、奈落の底へと突き落とされてゆく姿を描くサスペンス・エンターテインメントだ。

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 クライマックスに向けて“闇堕ち”していく守について、「僕は、昔から陰りや暗さのある役を演じることも多くて。近年は明るいヤンキーの役をやらせていただくこともありましたが、そういった時代を経て、今回は原点に立ち返る感覚もあった」という北村。「アンパンマン」の生みの親である漫画家・やなせたかしがモデルの柳井嵩を演じる「あんぱん」とはまったく違う表情を披露する作品となるが、「そういった意味でも、今年はすごくいい1年になりそう」とにっこり。「今年のテーマを決めていて。簡単な言葉ですが、『頑張る』ということをテーマに進んでいきたい」とシンプルでありつつ、熱い目標を掲げる。

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(C)2025映画「悪い夏」製作委員会

 話題作への出演を重ねる中、短編映画『世界征服やめた』では不可思議/wonderboyの楽曲をもとに脚本を書き下ろし、自らメガホンをとった。前のめりの姿勢で走り続けている今、どのような思いでものづくりに向き合っているのだろうか。「お芝居を通してキャラクターの言葉を口にしていても、作品を観ている方からすると、僕らの言葉となって届いて何かしらの影響を与えてしまうことがある。エンターテインメントには、そういった良い側面も、悪い側面もあると思っています」と持論を述べ、監督業を務めたことで「大事にしたいことが見えた感覚もある」と告白する。

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 「脚本は2年くらい書いていました。映画を観てくれた方がどういう表情であってほしいのかを考えながら、長い時間をかけて、改めてセリフや映画の放つメッセージと向き合っていましたね。ゼロからイチを生み出す作業として映画に向き合ってみると、その作品が届いていく先のことまでを考えてものづくりしていくことの大切さを感じました」と振り返る。「観てくださった方に何かを残せることにこそ、映画やドラマにおける本質的な良さがある。あまり身勝手になってしまってはいけないなと、実感しています」と力強く語っていた。(取材・文:成田おり枝、写真:高野広美)

スタイリスト・鴇田晋哉 ヘアメイク・中島康平、藤村はる香(UNVICIOUS)

『悪い夏』北村匠海×河合優実が“闇堕ち”を語る!【インタビュー】 » 動画の詳細

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