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横浜流星「べらぼう」蔦重と謎の少年・唐丸の関係語る 「撮影でも癒やしに」

初回より蔦屋重三郎(横浜流星)と唐丸(渡邉斗翔)
初回より蔦屋重三郎(横浜流星)と唐丸(渡邉斗翔) - (C)NHK

 1月5日に初回を迎えた横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合・日曜よる8時~ほか)。物語は明和9年に江戸を襲った火災「明和の大火」から幕を開けたが、この火事で主人公・蔦屋重三郎(横浜)が出会ったのが少年の唐丸(渡邉斗翔)。ドラマの公式SNSなどで渡邉との仲睦まじい様子を見せる横浜が、蔦重と唐丸の関係について語った。

「べらぼう」扮装ビジュアル<27点>

 大河ドラマ第64作となる本作は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し、江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎を主人公にしたストーリー。脚本を大河ドラマ「おんな城主 直虎」、ドラマ10「大奥」(NHK)シリーズなどの森下佳子、語りを綾瀬はるかが務める。

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 初回では迫りくる火のなか、蔦重が幼なじみの女郎・花の井(小芝風花)らを助けながら駆け回る姿が描かれた。時は明和9年、徳川家治の時代。江戸で発生した火事は三日三晩続き、類焼した町は934、死者1万4,000人、行方不明者4,000人以上にのぼった。蔦重は火事のなか、虚ろな目をした一人の少年を発見。「おとっつぁんは? おっかさんは?」と問うも彼には身寄りがないようで、この時以来、唐丸は吉原で暮らす蔦重の元に身を寄せるようになる。

 本来、子供が暮らす場所としてはふさわしくない、大人の欲望渦巻く吉原において、蔦重は唐丸を弟のようにかわいがり、唐丸は火事の時と同一人物とは思えないほどはつらつとしている。過酷な境遇に置かれた女郎たちの身を案じるなど、もともと面倒見がいい蔦重だが、なぜ素性のしれない少年に自身の幼名(柯理<からまる>)をつけ、大切にしているのか?

 横浜は「きっと火事の時の彼の目からいろんなことを感じたのだと思います。蔦重は人を見る能力に長けているので、“大丈夫か? おとっつぁん、おっかさんは?”と尋ねた時に彼の目に宿っていた感情を汲み取ったんじゃないかと。でも、だからといって蔦重は人の裏側、背景を詮索するようなことはしない。“何か辛いことがあるなら俺と一緒にいればいい”、そういう思いがある。ある種、唐丸の存在は蔦重の心の支えになっているとも思います」

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 唐丸は常に蔦重のそばを離れず仲睦まじいが、横浜は二人の関係を「蔦重を兄のように思っているんだと思います。自分の中では唐丸は、弟のように可愛がっている存在。でも唐丸もしっかりしていて。兄さん(次郎兵衛※蔦重の義理の兄/中村蒼)よりちゃんとしていますし(笑)、頼りがいのない兄さん、そして頼りがいのある弟のような感じです」と見る。

 昨年6月に京都太秦で行われた取材会では、横浜が写真撮影時に急遽、渡邉を呼び2ショット撮影へ。「唐丸だよ!」と元気いっぱいの渡邉の姿からも、撮影現場での和やかなムードがうかがえたが、横浜自身、撮影外での渡邉との関係が劇中とリンクするという。

 「人懐っこいです。自分も蔦重と同じで彼が支えになっていましたし、癒やしになっていました。1日に撮る量が多いですし、なおかつ時間が限られている。限られた時間の中で流れ作業にならないようにこだわって撮っている中で彼の存在はすごく大きく、“流星さん、お菓子食べてください”とか“ゲームやりましょう”とか声をかけてくれて。何なら休憩中もホントは集中したいのに、ずっと楽屋に来ていたりしていて(笑)。僕も弟のように思っていましたし、そこは劇中とリンクするというか。連絡先も交換していて、彼の誕生日に“おめでとう”のメッセージを送ったりもしていました」

 横浜は撮影現場でも渡邉を役名の「唐丸」と呼んでいるといい、「本当に柔軟性があって。純粋だからこそスポンジのように言われたことをちゃんと吸収して、それを行動に移せる。彼の10年後が楽しみです」と笑みいっぱいに話していた。

 それにしても、唐丸には記憶がないというが、いったい彼は何者なのか……? 唐丸の正体を巡るミステリーにも期待が高まる。(取材・文:編集部 石井百合子)

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