「べらぼう」謎の少年・唐丸役は、2年連続大河出演の12歳
本日(5日)よりスタートした横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)。初回では主人公・蔦屋重三郎(横浜)と正体不明の少年・唐丸との出会いが描かれた。演じるのは昨年の大河ドラマ「光る君へ」にも出演した人気子役だ。
大河ドラマ第64作となる本作は、貸本屋から身を興して書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となる蔦屋重三郎を主人公にしたストーリー。脚本を大河ドラマ「おんな城主 直虎」、NHKドラマ「大奥」シリーズなどの森下佳子、語りを綾瀬はるかが務める。
初回は、明和9年に江戸を襲った火災「明和の大火」から幕を開け、蔦重が幼なじみの女郎・花の井(小芝風花)らを助けながら駆け回るなか、一人の少年と出会う。聞くと両親はいないといい、蔦重のもとに身を寄せるようになる。唐丸を呼ばれる少年は記憶を失っているようで、素性は謎に包まれている。
唐丸を演じるのは、12歳の渡邉斗翔(わたなべ・とわ)。昨年の大河ドラマ「光る君へ」では藤原道長(柄本佑)のもう一人の妻・明子(瀧内公美)の子である巌君(のちの藤原頼宗)にふんし、帝(塩野瑛久)の前で舞を披露する場面で注目を浴びた。
昨年10月期の松下洸平主演のドラマ「放課後カルテ」では心を閉ざした不登校の児童役で出演。これまでドラマ「厨房のありす」、「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」、映画『法廷遊戯』などで永瀬廉演じるキャラクターの幼少期に、ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」で主人公(成田凌)の幼少期を演じている。
昨年12月16日に行われた取材会では、脚本の森下が蔦重と唐丸の関係について「蔦重もかつて(親に)捨てられて行き場がなくて拾われた子であって、唐丸もやっぱり行き場がなくて、そんな彼を蔦重が面倒を見ているということが大事」と話し、二人のやりとりについて「可愛らしいですよね。ただ、ちょっとこの唐丸が思ったよりも普通にやり取りをしているので、色々考えるとそれは恐ろしいだろうなという風に思っています」と意味深な発言をしていた。
ドラマの公式SNSなどで公開されたオフショットでは、横浜との仲睦まじい様子が見られる。(編集部・石井百合子)