ディーン・フジオカ、タップダンスの練習継続 「正直不動産」のタップは「セリフの一部」
俳優のディーン・フジオカが14日、NHK放送センターで行われた主演ドラマ「正直不動産ミネルヴァ Special」の取材会に出席。本作でディーン演じる神木涼真は華麗なタップダンスを披露するが、撮影後もタップの練習を続けていたことを明かした。取材会には倉科カナ、脚本の清水匡、制作統括の黒沢淳、山本敏彦も参加した。
本作は、大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)による同名漫画に基づく、不動産業界を舞台にしたドラマシリーズ「正直不動産」のスピンオフ作品。ディーン演じる悪魔的営業マン・神木涼真を主人公に、「空き家問題」をはじめ「オーナーチェンジ」「代理権限」など名作と言われる原作エピソードが描かれる。
本作では神木がミネルヴァ不動産立川店の店長に。神木がメインとなる物語に、ディーンは「まさかこういう形で神木の物語が続いていくとは予想もしていませんでした」と、話があったときは驚きが隠せなかったそうで「もう一度神木の人生に再会できたことがなにより」と感無量な表情を浮かべていた。
神木と言えば、劇中の大事なシーンでタップダンスを披露するキャラクター。シーズン2放送後には大きな反響があったが、ディーンは「前シーズンを終えたあとも、タップの練習は続けていました。役を通じて出会ったタップに縁を感じています」と思い入れたっぷりに語ると「物語を語るうえで、タップというのは言葉ではない身体表現で思いを伝えるもの。まさにセリフの一部なんです」と自身の解釈を述べる。
「今作では、過去に比べて自分の中でタップがなじんできた印象があって楽しかった。技術的には大きな変化はないかもしれませんが、余裕が生まれた」と自信をのぞかせたディーンは「タップを指導してくださる先生たちと話し合いながら緻密に計算して演じました。出来上がった作品を観て、思いが成就できました。特にエンディングのタップは、いろいろなスタッフさんと協力して良いものができた」と期待を煽る。
またディーンは、神木といがみ合いながらも同じ会社で働く花澤涼子を演じた倉科に「最初にシーンで神木がタップで登場したとき、倉科さんに爆笑されたんです」と振り返ると「そのとき『いつか見ていろよ!』と思っていたんです」と倉科をチラリ。
倉科は「恨んでいますね」と苦笑し、「最初のときはお互いかなり敵対する関係性で、真顔で睨み合いながらいきなりタップをされたので、どうやってリアクションしていいか分からなくて笑ってしまったんです」と当時の状況を説明すると「今回のラストのタップ、グッときました。そろそろ許してくださいね」と茶目っ気たっぷりに語っていた。(磯部正和)
BS特集ドラマ「正直不動産ミネルヴァ SPECIAL」は2月5日NHKBSで20:30~21:59、2月1日BS4Kで19:30~20:59放送