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ぐんぴぃ&菅井友香、初映画で学んだ“馬鹿になる勇気” 異色のご当地映画『怪獣ヤロウ!』が描く大人の青春

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 YouTube活動でも絶大な支持を集めるお笑い芸人・ぐんぴぃ春とヒコーキ)と、元櫻坂46キャプテンにして女優として活躍する菅井友香の共演作『怪獣ヤロウ!』が1月31日より全国公開。お互いに劇映画初出演となった二人が、まさかの演技に挑んだ本作への思いや、映画に込めたメッセージを語った。

【動画】ぐんぴぃ、菅井友香に動画を見られてた!『怪獣ヤロウ!』インタビュ

 『怪獣ヤロウ!』は、岐阜県関市を舞台に、ご当地映画を撮ることになった市役所職員の青年が、かつて諦めた怪獣映画作りに挑む大人の青春ムービー。一心不乱に夢を追う観光課職員・山田をぐんぴぃが、映画プロデュースに駆り出される真面目な秘書課職員・吉田を菅井が演じる。

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ご当地映画で怪獣!

 YouTubeチャンネル登録者数180万人超を誇り、俳優としても活躍の場を広げるぐんぴぃ。満を持しての初主演となった『怪獣ヤロウ!』は、同じ芸能プロダクション「タイタン」社員の八木順一朗監督からのオファーから始まった。

 「阿佐ケ谷の狭い焼き鳥屋で八木監督に企画を見せられたんですよ。『こういう映画があるんだけど』って言われて、『へー! 特撮ですか? 面白そうじゃないですか。やりましょうよ!』なんて軽く返したら、『君が主役なんだ』って(笑)。まさかそんな場所で言われるなんて思わなかったので、ずっとドッキリだと思ってました」

 山田の泥臭くも一途な怪獣愛が、笑いと涙を通じて周囲を巻き込み、次第に町全体を熱くしていく本作。キャスト陣のコミカルな演技が笑いを誘う一方で、情熱と人情味が交差する大人の青春が胸を打つ。ご当地映画と怪獣映画が融合した異色の物語に、これが初劇映画となった菅井も魅了された。

怪獣映画を作る! 一心不乱に夢を追う観光課職員・山田(ぐんぴぃ)(C)チーム「怪獣ヤロウ!」

 「企画書を読んだとき、本当に今まで観たことがないご当地映画だと思って、すぐに引き込まれてしまいました。素敵なテーマのチャレンジングな企画に、『これが初出演作だなんて嬉しすぎる!』って思って、撮影が始まるのが待ち切れなかったです」

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 ファンの間では優しい“お嬢様”としても知られる菅井だが、本作で演じる吉田は、真面目で時に融通の利かない市長秘書。菅井は「自分の役割を全うしようとする吉田の正義感と、まっすぐな性格をしっかりと表現できるように努力しました。特に序盤では、プロデューサーとして『時間がないんです!』と山田にも毅然と言い切る姿を通して、真面目だからこその冷徹さや強さを見せられるように意識していました」と振り返る。

菅井友香「吉田にも映画への憧れや情熱があると思うんです」(C)チーム「怪獣ヤロウ!」

 「ただ、吉田にも映画への憧れや情熱があると思うんです。一生懸命な山田の姿に『そこまでやるの?』と思いながらも、次第にその情熱に引っ張られていく感覚は、私もすごく共感できました。撮影現場でも、山田を演じるぐんぴぃさんの熱意ある姿に自然と心が動かされる瞬間がたくさんあって、ぐんぴぃさんの力の大きさを強く感じました」

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「ちゃんとするな」ベテランの助言

 そんな本作には、手塚とおる三戸なつめ田中要次麿赤兒清水ミチコなど個性豊かな実力派がズラリ。撮影現場では、ベテラン俳優たちとの交流も大きな学びとなったという。

 「手塚とおるさんがめっちゃふざけるんですよ。怖い感じの役でくるのかと思いきや、アドリブで大はしゃぎしていて。最初は驚きましたけど、『こんなに楽しんでいいんだ!』って。八木監督も『もっとはっちゃけちゃっていいです』って言ってくれて、僕もそうですけど、菅井さんも普段見られない一面を見せてくれて。映画に出てくれただけでも感謝感激雨あられという感じだったので、本当に嬉しかったですね」(ぐんぴぃ)

 菅井も、この経験を通じて自分の殻を破ることができたと語る。「(グループ時代から)ずっと応援してくださっている皆さんにも見せたことがないようなことに挑戦させていただきました。関市であんなに叫ばせていただくことになるとは(笑)。当日は覚悟を決めて臨みましたが、撮影に入ると『もっとできる』と思えて、どんどん自分のなかの壁が崩れていくような感覚でした」

麿赤兒さんも「その写真、エアドロ(AirDrop)で送ってください」とか話しかけてくださって(笑)(C)チーム「怪獣ヤロウ!」

 手塚からの「ちゃんとしなくていい」という言葉も印象的だったという。「手塚さんには本当にすごく学ばせていただきました。 『ちゃんとしたものは誰も見ないから、ちゃんとしなくていいんだよ』っていう言葉をいただいて。僕も菅井さんも、ちょっと食らってしまいました(笑)。下手に取り繕うのではなくて、そういうところも見せられる勇気を持とうって思わされましたね」(ぐんぴぃ)

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 「刺さりましたね。『電車に駆け込む人たちの顔とか見てみなよ。ギリギリのすごい顔してるから。人間なんてそんなもんなんだよ』って。私は自分が欠点だらけの人間だなって思っているんですが、最近、“欠けているものも掛け替えのないもの”だって考えるようになって。完璧じゃないけど、そういう面も出していこうと思えました」(菅井)

 「麿赤兒さんもすっごく怖い見た目なのに、とんでもなく優しい気遣いの方で。渋い声で『コント、見させていただきました……大層笑いましたよ』とか、『その写真、エアドロ(AirDrop)で送ってください』とか話しかけてくださって(笑)。でも本番ではピンと張り詰めた演技をされていて、本当に勉強になりました」(ぐんぴぃ)

馬鹿になって夢を追え!

「観た後でガオー!(笑)っていう気持ちで一歩を踏み出せる映画です」

 山田の怪獣熱は次第に周囲に伝染し、関市に大騒動を巻き起こす。そんな『怪獣ヤロウ!』のテーマの一つが「大人がやる馬鹿」を肯定することだ。ぐんぴぃはその魅力を次のように語る。

 「山田を含めて、馬鹿な大人が出てる映画だなって思うんですけど、良くも悪くも大人ってそれでもいいと思うんですよね。『大人って常にかしこまって生きていかなきゃいけないんだ』って思う子供がこの映画を観て『こんな馬鹿な人がいるんだ! 馬鹿でもいいんだ!』って感じてくれたら嬉しいです」

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「それこそ、僕はずっと会社員をやっていて、27歳で芸人になりましたが、そのときはお笑いのことなんて何も知らなかった。芸人なんて全部で30人くらいしかいないと思ってましたから。そこから『M-1グランプリ』のエントリーが1万組を超えていたりしていて、現実を知るわけですが(笑)。でも、そんな馬鹿じゃないと夢も追えなかったし、馬鹿だからこそ世界を変えた人もいます。だから、いつもちゃんとしすぎている人なんかにも、ぜひこの映画を観てほしいですね」

 菅井もぐんぴぃの言葉に深く共感したという。「見終わった後に『自分らしさ』を発揮する勇気や、自分が好きなことをもっと大切にしようと思ってもらえたら嬉しいです。社会で周囲に合わせすぎて忘れかけてしまっている自分の本当の気持ちをもっと出していこうって思えるような、観た後でガオー!(笑)っていう気持ちで一歩を踏み出せる映画だと思うので、ぜひ劇場で観ていただきたいです」(編集部・入倉功一)

映画『怪獣ヤロウ!』は1月24日より岐阜先行公開/1月31日より全国公開

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