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「日本一の最低男」で名作童話「ごんぎつね」が再注目

第6話より「ごんぎつね」を巡るトークを繰り広げる真壁(安田顕)と一平(香取慎吾)
第6話より「ごんぎつね」を巡るトークを繰り広げる真壁(安田顕)と一平(香取慎吾) - (C)フジテレビ

 香取慎吾主演のフジテレビ木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(毎週木曜22時~22時54分)の2月13日放送・第6話では、一平(香取)の姪っ子・ひまり(増田梨沙)の実父(奥野瑛太)を巡る涙のエピソードが展開。Xのトレンド入りをした複数の関連ワードの一つとして、新美南吉の名作童話「ごんぎつね」が注目を浴びた(※一部ネタバレあり)。

【画像】高校時代の一平と真壁も話題!6話場面写真

 第6話では、一平が選挙に出馬するために自身や子供たちを利用していることを正助(志尊淳)が知ったことから関係がぎくしゃく。一方、一平が発起人となって始まった「こども食堂」の特集がニュース番組で放送されたことで思いがけない人物が現れる。その人物とは、一平の妹・小原陽菜(向里祐香)の元夫でひまりの実父である康太(奥野瑛太)。彼は陽菜と幼いひまりを捨てて離婚し、一平は妹に苦労をかけたすえに裏切った康太を憎んでいた。長らく康太とは音信が途絶えていたが、康太が偶然「こども食堂」の特集でひまりの姿を目にし、ある決意を胸に一平、正助の前に姿を現す。

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 「ごんぎつね」が登場したのは、一平が真壁(安田顕)と共に都(冨永愛)のイタリアンカフェを訪れた時の事。都は、送り主不明の「食券●枚分」と書かれたお金の入った封筒が度々届いているという。「普通に買いに来てくれればいいのに、こんな「ごんぎつね」みたいなことしないで」といぶかしがる都に、一平は「やめろよ。あの話ダメなんだよ」と激しく反応。一平は「泣くだろ。かわいそすぎるだろ、ごん」とごんに思いを馳せ、真壁は高校時代に一平と「ごんぎつね」を巡って「一番かわいそうなのは誰なのか」と議論したことを回想。真壁は「ごんぎつねを殺した罪の意識を抱えて生きなきゃいけない兵十」だといい、一平は「殺された方(ごん)がかわいそうに決まってんじゃん」と主張。「ごんを寂しいままにしていた村が悪い」と結論付けていた。

 「ごんぎつね」は、いたずら好きの孤独なきつね・ごんと、母と暮らす兵十の哀しい物語。ある日、兵十が川でとったうなぎを盗んだごん。しかし、兵十の母が亡くなってしまったことを知ると、ひょっとしたら母にうなぎを食べさせたかったのかもしれないと後悔。ごんはその償いとして、ひとりぼっちになってしまった兵十のために栗やまつたけを毎日こっそり届けていたが、そうとは知らない兵十は……というのが主な筋書き。

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 その会話に「ごんぎつねには泣いちゃう」「懐かしい」「村が悪い、それ同意」「わたしもごんかわいそう派」「読み返したい」とさまざまな反響が寄せられていたが、さらに注目を浴びたのが、真壁の語った「ごんぎつね」の“もう一つ”のラスト。真壁らが教えられた話のラストは「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」「ごんはぐったりと目をつぶったままうなずきました」というものだったが、原文は「ごんぎつねはぐったりなったままうれしくなりました」だといい、真壁は授業では泣かなかったが原文を読み涙し、「確かにこれは村が悪い」としみじみしていた。

 「食券●枚分」と書かれたお金の入った封筒の主は、ひまりの実父・康太。康太が一平と正助の姿を現し、彼の真の目的に気づいた一平は「ごんぎつね」のごんに康太を重ね、やるせない表情を浮かべながら康太に怒りを爆発させると共に全力でエールを送る姿が視聴者の涙を誘った。

 なお、次週は一平の父(柄本明)が登場する。(石川友里恵)

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