レジェンド俳優&名悪役が熱演 キャプテン・アメリカを翻弄する強敵たち

マーベル・スタジオ最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の公開がついにスタート。初代の意思を継いだ、新たなキャプテン・アメリカの活躍を描く本作では、ハリウッドを代表する悪役俳優やレジェンド俳優が演じる強敵たちも魅力のひとつだ。
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『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の戦いをもって引退した、初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)。本作は、スティーブから最も信頼され、“正義の象徴”である盾を託されたサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)が、新たなキャプテン・アメリカとして世界的な危機に立ち向かうサスペンスアクション大作だ。
そんなキャプテン・アメリカにとって最大の障壁となるのが、ハリウッドを代表するレジェンド、ハリソン・フォードが演じるアメリカ大統領サディアス・ロス。かつてアメリカ国務長官を務めたロスは、危険なパワーを保有するヒーローの統率を主張し、スティーブやサムと対立。超人たちを管理下に置く「ソコヴィア協定」を推進してアベンジャーズ内の対立を焚きつけた。大統領となった本作では、ヒーローの必要性を認識し直しており、サムにアベンジャーズの再建を持ちかけるなど歩み寄る様子も描かれるが、危険なパワーを持つレッドハルクに変貌してしまう。

車も軽々と吹っ飛ばすパワーで周囲のものを手あたり次第に破壊していくレッドハルク。監督のジュリアス・オナーは「レッドハルクというキャラクターは、人間の本能そのものを表現したような存在です。特に“怒り”に満ちた彼は皆さんをハラハラさせるでしょう。この映画では彼の“怒り”の表現にテーマの核心があり、それが劇中で繰り広げられる対立にどう紐づいていくのかも重要なポイントです。レッドハルクの暴走をきっかけに巻き起こる展開や映画が伝えるテーマにワクワクせずにはいられないはずです」とコメント。瞬く間に辺りを火の海へと変えてしまう強敵に、たった一人で立ち向かうキャプテン・アメリカの戦いにも注目だ。
さらに、本作の重要な鍵となる敵が、謎の男サイドワインダーだ。彼を演じるのは、「スター・ウォーズ」シリーズのモフ・ギデオン役や、「ザ・ボーイズ」のスタン・エドガー役など、悪役俳優として目覚ましい活躍を見せるジャンカルロ・エスポジート。部下を動かすリーダータイプの悪役で鮮烈な印象を残すエスポジートだが、サイドワインダーについて「この男はとても身体能力が高く、ライフルやピストル、ナイフを巧みに使いこなし、肉弾戦においても非常にアクティブな人物です。これまで私が演じてきたキャラクターとも違うので、皆さんに新たな姿を見ていただけるでしょう」と、これまでの悪役にはない新たな恐ろしさや魅力を備えた人物だと証言。
新たな役に挑戦するにあたり、コミックを読み込んだといい「サイドワインダーがどのような人物なのか、その歴史を振り返りました。それは私にとって興味深いものでした。コミックで彼がどのように描かれているかを詳しく調べ、色使いから彼が着ている服のスタイルに至るまで、本作に落とし込む際に彼がどう見えるべきかを決定づける判断材料になりました」と語っている。
次から次へとキャプテン・アメリカの前に立ちはだかる強敵たちについて、主演のアンソニーは「この映画にはさまざまな悪役が登場します。彼らはみんな共通の企みがあり、キャプテン・アメリカはその目的のため動いているのが一体誰なのかを見つけなければなりません」と、彼らの背後に潜むさらなる脅威についても示唆。サスペンスアクションらしい予想外のストーリーにも注目の一本だ。(編集部・入倉功一)