「日本一の最低男」志尊淳&柄本明、涙の抱擁が超泣ける…405万円の御神輿も話題

香取慎吾主演のフジテレビ木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(毎週木曜22時~22時54分)の2月20日放送・第7話では柄本明が一平(香取)の父親・平蔵役で登場。前話に続き涙、涙の展開となり、なかでも柄本明と一平の義弟・正助を演じる志尊淳の涙ながらの演技が注目を浴びた(※一部ネタバレあり)。
第7話では、一平と長年険悪だった平蔵がふらりと一平宅へ。平蔵は昭和的価値観を持ち、亭主関白で思いを言葉にするのが苦手な不器用な人物。昔は小さな町工場を経営しており、一平に継がせるつもりだった。しかし、家業を継ぐ気はなく反抗していた一平とは親子げんかを繰り返す日々。現在は老人ホームで暮らしており、一平とは20年近く会っていなかった。
~以下、第7話のネタバレを含みます~
序盤では、正助が平蔵が所有していたノートに遺書らしき文言を目撃したことから、もう先が長くないのではないかとひと悶着。一方で、一平は「おふくろを家に閉じ込めてこき使い、おふくろが出て行ったら今度は陽菜をこき使った」と父への恨みつらみを吐き出し、対して平蔵は「外で働いているんだからうちでぐらいゆっくりしたかった」との言い分で、一平は「じゃあおふくろは陽菜はどこに帰ってどこでゆっくりすりゃいいんだよ!」と声を荒げ、平行線をたどった。
平蔵は実のところ「俺の人生は間違っていた」と自身の過ちを認めていたが、正助は「お義父さんはただその時代の価値観を生きていただけ」「きっといつかは今の価値観も変わる。でもそのときにお前の人生間違っていたなんて言われたら哀しすぎる」「変化が正しい方向に向かっているなんて本当は誰にも分からない」と真摯に、力強くフォロー。平蔵はその言葉がグッと来たようで、まるで一平がかつて祭りで歌った歌(THE BLUE HEARTSの「情熱の薔薇」)のようだとつぶやいていた。
そんな正助の優しさにSNSでは「正助いいこと言う」「やっぱり素敵…」としんみりする声が寄せられていたが、特に涙を誘ったのが終盤の正助と平蔵のやりとり。平蔵は祭りで目的を果たし次第、老人ホームに帰ろうとしていたが、正助は「良かったらこのままこのまま暮らしませんか?」と声をかけ、平蔵は「いい奴だな、アンタ……」としみじみ。正助の提案には、かつて入院していた妻・陽菜(向里祐香)に「家に帰っておいで」の一言が言えず、そのまま病院で死なせてしまったことへの贖罪の念があったが、そうして自分を責める一平に、平蔵は陽菜の真意を打ち明けた。
平蔵は一度だけ陽菜を見舞ったことがあるといい、その際に本当は家に帰って夫や子供たちと過ごしたいのではないかと問うと、陽菜は「家だとどうしてもお母さんになっちゃう」「私でいる時間がほしい」「正助くんはワガママを言える人」だと正助に心から感謝していたといい、さらに平蔵は「悪かったな…あんた一人に陽菜を見送らせて。どうしても(死にゆく陽菜を見るのが)怖かった」と涙ながらに謝罪。二人は共にボロボロ涙を流しながら抱擁を交わし、「まだまだ先ですけど、まだまだ先のいつか、お義父さんのことちゃんと見送りますから」(正助)、「もし陽菜みたいに順番が狂ったら俺がお前のこと見送ってやるからな。安心しろ」(平蔵)と互いを思いやる姿に、視聴者の高ぶりはMAXに。
「自分より子供が先に亡くなるのは誰だってつらい」「今週も号泣」「正助くん、良かったね」「優しいおやじさんじゃん…」「じーんとくるな…」「ステキ」といった反応でにぎわい、柄本明のさすがの名演が視聴者をくぎづけに。平蔵の祭での“見せ場”では再び涙する視聴者が相次いだ。
また、一平は“余命僅か”な父を利用しようとして「最低すぎる」と正助に叱られる場面もあったが、なんだかんだ言って親孝行な一面をのぞかせ、祭りを実現するために御神輿を405万円で購入する展開に驚きの声が寄せられた。(石川友里恵)