マーベル「ノヴァ」など新作ドラマ3本、開発が一時停止

マーベル・テレビジョンが、新作ドラマシリーズ3本の開発を一時停止したとDeadlineが独占で報じた。
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開発停止となったのは、「ノヴァ(原題)/ Nova」「ストレンジ・アカデミー(原題)/ Strange Academy」「テラー・インク(原題)/ Terror, Inc.」の3本。同サイトの情報筋によると、いずれのプロジェクトも正式にGOサインが出たわけではなく、今後開発が再開される可能性もあるという。
「ノヴァ(原題)/ Nova」は、マーベルヒーロー・ノヴァを描く企画として、2022年ごろから企画開発が報じられており、ドラマ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」のエドワード・アレン・バーネロがショーランナー兼脚本を務める予定だった。
「ストレンジ・アカデミー(原題)」は、2020年3月発刊の同名コミックをドラマ化するもので、ドクター・ストレンジが設立した魔法学校を舞台に、学校の指導者となったウォン(ベネディクト・ウォン)の奮闘を描くものだったという。また、「テラー・インク(原題)」はアンチヒーロー・テラーを実写化する企画で、プロジェクト関与者など詳細は明かされていない。
マーベル・テレビジョンは、ドラマシリーズの開発プロセスを全面的に再編。近年は多数のプロジェクトを開発し、その中から最終的に制作されるものを決定する方式を採用している。プロセス変更には、視聴者の関心維持はもちろん、スーパーヒーロー作品の飽和、コンテンツ過剰供給の懸念、市場縮小といった課題が背景にある。
マーベル・スタジオのテレビ部門トップであるブラッド・ウィンダーバウムも、現在の開発モデルについて「今は実際に製作される作品より、開発段階の作品の方が多い。パイロット版の脚本を作成し、その後正式に制作するかを判断するプロジェクトがいくつもある」「選択肢は多いが、どれを優先するかは慎重に判断している」と2024年8月に Screen Rant のインタビューで語っている。
マーベル・テレビジョンの次回作は、3月5日からディズニープラスで独占配信される「デアデビル:ボーン・アゲイン」。今年は同作のほか、「アイアンハート(原題) / Ironheart」(6月配信予定)、 「ワンダーマン(原題) / Wonder Man」(12月配信予定)も控えている。(編集部・倉本拓弥)