劇場版『ウルトラマンアーク』は“普通の映画とは違う”構成 戸塚有輝&金田昇、最終回後に表現するSKIPらしさ
1月18日に最終回を迎えた特撮ドラマ「ウルトラマンアーク」。主人公・飛世ユウマと怪獣防災科学調査所「SKIP」のメンバーの活躍を描いたテレビシリーズが大団円を迎えてから1か月が経過した中、初の劇場版『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』が公開される。劇場公開を目前に控えた主演の戸塚有輝と相棒・石堂シュウ役の金田昇がインタビューに応じ、劇場版の撮影秘話や見どころを語った。
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劇場版では、ユウマのもとに「宇宙賢者」を名乗るディグル星人・サスカルが現れる。「失敗すれば、君はアークとしての力を失うーー」とサスカルから想像を超えた究極の試練を課されたユウマは、時空さえも歪められた超次元の中で、暴れる大怪獣たち、荒ぶる邪悪な宇宙人、黒いウルトラマンアーク「ギルアーク」に立ち向かう。
劇場版の脚本を読んだ戸塚は、「単純に面白い! いつものSKIPの感じが生かされているといいますか、テレビシリーズもそうでしたが、ユウマ、石堂さん、リンさん(水谷果穂)、ヒロシ所長(西興一朗)がそれぞれ光るお話しなので、そこが楽しいポイントかなと思いました」と当時の素直な感想を明かす。

ウルトラマンシリーズでは数多くの劇場版が製作されてきたが、金田は「いわゆる普通の劇場版ではない。構成もすごく面白いと感じましたし、脚本読んだ時点ではどういった完成形になるのかはわからない印象でした」と前例のない作品になることを予感したという。「これは面白くなるだろう、というのが第一印象でした」
従来の劇場版とは異なる要素として、戸塚は「テンポの良さ」を挙げる。「すごくテンポがいいので、飽きずに観られます。その上で、テレビシリーズと変わらないSKIPらしさが詰まっているので、何度も観ていただくと面白いと思います」

一方の金田は、テレビシリーズ終盤の緊張感ある展開とは打って変わって、SKIPメンバーがはしゃぐ姿が見られるとアピールする。「第25話を終えて劇場版の撮影だったので、より面白いシーンをみんなでテンション高く撮影していったような気がして、よりSKIP感が増したシーンになってるのかなと感じています」
劇場版では、ベテラン俳優の竹中直人がディグル星人・サスカル役として物語にアクセントを加えている。共演シーンが多いという戸塚は、「竹中さんは本当にエネルギッシュな方です。撮影中も特別緊張することなく、竹中さんに身を任せて撮影に挑みました。竹中さんの演技に反応しているだけで、シーンがすごく面白くなったので、改めてすごいなと思いました」と竹中の独特な演技に助けられたと振り返った。
前作『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』のグランドフィナーレから間もなく1年。SKaRDのメンバーからシリーズのバトンを受け取った戸塚と金田も、そのバトンを渡す側に立つ時がきた。

戸塚は「(ウルトラマンシリーズが)続いていくことはすごく価値のあること。これからもずっと続いていってほしいですし、僕たちが最後にできるのは『ウルトラマンアーク』をきちんと終わらせることだと思います。しっかりと次につなげて、僕たちも前に進んでいきたいです」と次の世代へ思いを託す。
金田も「数年後、SKIPとして戻ってくることが、もしかしたらあるかもしれない。その時は、また全力でSKIPになります」と再演に前向き。「歴史は続いていくものなので、そういうことが本当にあり得る。僕たちが、SKaRDのみなさんと交流したように、次の方々と交流することもあると思います。わからないこともありますが、僕たちはしっかり見守りたいと思います」(取材・文:編集部・倉本拓弥)
『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』は全国公開中