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「相棒23」最終回SP、毎熊克哉ら4名ゲスト出演 記者・黒崎健太が約5年ぶり登場

毎熊克哉ら「相棒」シリーズ初参戦!
毎熊克哉ら「相棒」シリーズ初参戦! - (C)テレビ朝日

 連続ドラマ「相棒season23」(テレビ朝日系・毎週水曜よる9時~)の最終回スペシャル「怪物と聖剣」が、3月5日と3月12日の2週連続で放送されることが決定した。ゲストキャストには、シリーズ初参加となる毎熊克哉片桐仁平山祐介愛希れいからが名を連ねる。

【画像】片桐仁が恐ろしい都知事に!「相棒23」最終回SPのゲストキャスト

 最終回スペシャルでは、年々、被害が増大する「匿名流動型犯罪グループ」(=トクリュウ)に対する大規模な捜査本部が立ち上がったところからスタート。特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は、武蔵多摩川市の住宅街で起きた事件を担当することになる。

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 この地区では、わずか2か月で4件の住居侵入および強盗事件が発生していた。捜査をはじめた右京は、4件目の事件に違和感を覚える。被害を受けたのは東京都議会議員・橋迫倫子。2人組の犯人は、倫子の小学生の娘が帰宅する時間を狙って家に押し入り、少女を拘束し、深夜まで室内に居座るという不可解な動きをしていた。金品をあさった形跡もなく、犯人たちが室内をスプレーで真っ黒に汚していたことも、ほかの3件とは異なっていた。

 倫子はその日、都心のホテルに宿泊していて無事だった。しかし、彼女はある内部文書をきっかけに、都の税金の不正流出疑惑の調査に打ち込んでいたことが判明する。事件は、彼女の調査を阻む者が闇バイト強盗に見せかけ、脅迫するために起こしたのか。特命係の前に立ちはだかるのは、不気味さをたたえる謎の男たちや、野心家の都知事、そして利権に群がる政財官の魑魅魍魎。事件はやがて、思いもよらぬ連鎖を見せ、さらなる闇へと突入していく。

毎熊克哉ふんする正体不明の男・浦神鹿役 - (C)テレビ朝日

 大河ドラマ「光る君へ」の直秀役で注目を浴びた毎熊は、真実を追う右京に近づく正体不明の男・浦神鹿(うら・しんろく)役。右京の前に突如現れた浦は、「僕の友だちになってください」と屈託のない笑顔で取り入ろうとする。

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 また、片桐は野心に満ちた東京都知事・一岡光役を担当。平山は、事件のカギを握る不気味な男・木原健二役、愛希は家族が事件の被害者となる都議会議員・橋迫倫子役を務める。

 最終回スペシャルには、警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)、内閣情報調査室のトップ・社美彌子(仲間由紀恵)、警務部首席監察官・大河内春樹(神保悟志)といったおなじみのメンバーも集結。さらに、内田裕也演じる元検事の記者・黒崎健太が、「相棒season19」第5話(2020年11月放送)以来の再登場を果たす。ゲストキャスト4名のコメント全文は以下の通り。(編集部・倉本拓弥)

毎熊克哉(浦神鹿役)

 今回のオファーは率直に、とても光栄に思いました。これだけ長く愛され続けているドラマに呼んでいただけるなんて……。「相棒」は時代の流れに合わせて変化する悪に、変わらない正義を持って対決するところが最大の魅力と感じています。出演のお話をいただいてうれしい反面、とてもプレッシャーに感じるところもあります。長年のファンの皆様の視聴レベルも上がってるように感じますから。

 私が演じる浦神鹿という男は今のところ素性もわからず謎めいています。作品の中で描かれている政治、権力、私利私欲は、浦にはどうでもいいことのようです。右京さんに興味があって、ただ一緒に遊びたいだけなのかもしれません。

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 水谷さんとは『轢き逃げ -最高の最悪な日-』でご一緒させていただいて、寺脇さんとは映画 『空飛ぶタイヤ』でご一緒させていただいて以来でした。いつも「相棒」を楽しみにご覧になられている視聴者の皆様が、さらにワクワクするような浦神鹿を演じられたらと思っています。最強の正義には最強の悪を。どうぞお楽しみに!

片桐仁(一岡光役)

 25年以上続いている、知らない人はいないドラマ「相棒」。いつか出られたらいいな~と思っていたので、「ついに来たか!」と思ったら、まさかの都知事役でビックリしました。

 右京さんと薫さんに警察手帳を見せられたシーンのリハーサルで、「あ~俺、相棒に出てるんだ……」と感動しました。お2人に毎回握手していただけるのがありがたかったです。気さくに話してくださって、緊張を和らげていただきました。

 私が演じるのは、“こんな都知事はイヤだ”と思わせる都知事。一方で、こういう人がいたら逆に人気が出たりして、本当に都知事になるかもしれないという、恐怖がありました。

 政治家や警察の色々な組織しがらみがあっても、相棒のお2人が知恵と勇気で悪を追い詰めてくれる! 現実もこうあってほしいと思います。

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平山祐介(木原健二役)

 今回のオファーに対しては、率直に、“ようやくお声がけいただけたか!”と……。「season23」まで続いてきた連続ドラマシリーズであり、すなわち長きに渡り視聴者の方々から愛され続けている『相棒』の住人になれるという事は、この上ない幸せであると同時に、自分の存在が俳優として少しは認めて頂けたのかなと、なんだかホッとした気持ちです。

 今回の脚本を読んで、まさに今のご時世を見事に投影されていると感じました。SNS社会における強者と弱者。若年層にも及ぶ犯罪グループの拡大。テレビやネットで目にする事が出来る"現実"とされる世界は今や何もかもが明け透けにされているようで、その実、フェイクに目くらましをされ、恐るべき真実は決して目にする事が出来ない深部へと隠される……。各々の生き方の問われる現代社会が痛快にドラマ仕立てに表現されています。

 そんな中、私が演じる木原という人間は外見や振る舞いは、ある意味滑稽なんだけど、その奥には絶対的な“悪”が棲んでいる人間です。何とも得体の知れない、自身以外を“モノ”として見ているような、そんな不気味さを秘めた人物です。

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 現場では、水谷豊さん、寺脇康文さんのあまりに自然なお気遣いにとにかく感動でした。スッと懐に入れて下さり、まるで自分も「相棒」シリーズに初めから参加していたかのような錯覚を憶えたほどです。監督の橋本一さんとは以前からお付き合いがありましたし、安心して現場に身を委ねる事ができました。長らく「相棒」ファンという方が多いと思われますが、いい意味で“らしくない”シーン満載です。お見逃しなく!

愛希れいか(橋迫倫子役)

 「相棒」は物心ついたときからずっと見てきた作品なので、オファーをいただいてうれしかったです。もちろん緊張感もありましたが、こんな日が来るなんて、本当に思いもしませんでした。

 「相棒」は幼い私が見てもとても面白いドラマで……出てくるキャラクターたちが個性的で、真剣な中にもクスッと笑えるような部分があり、その緩急が子どもの私にも刺さっていたのだと思います。子どものころから、右京さんのキャラクターは大好きでした。

 “闇バイト”という言葉はニュースなどでよく見かけるワードであり、自分のまわりでも起きうることなのだな、とひしひしと感じていたので、とてもタイムリーな物語だなと感じました。また、私が演じる倫子は都議として税金の行方を追っているのですが、日本に暮らす皆さんにとってどちらも興味がある事柄だと思います、私自身、今の世の中とリンクさせていろいろ考えてしまいましたし、政治や国のことについて、改めて考えるきっかけになりました。

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 現場では、役衣装で現れた水谷豊さん、寺脇康文さんのお姿を見て、「本物だ!」と思わず感動してしまいました。同時にさらに緊張してしまったのですが、お芝居はもちろん、現場でのたたずまい、お2人の雰囲気が素晴らしくて。やっぱりこれだけドラマが続いていることの根底には、現場の雰囲気の良さがあり、それが作品の良さに直結しているのだなと実感しました。

 最終回は「相棒」ファンの皆様の期待も大きいと思いますが、今の日本に生きる私たちへの強いメッセージが込められた物語となっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。

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