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SixTONESジェシー、ラブストーリーで色香炸裂 スタイル良すぎてスーツ制作難航

『お嬢と番犬くん』よりジェシー演じる啓弥
『お嬢と番犬くん』よりジェシー演じる啓弥 - (C)2025「お嬢と番犬くん」製作委員会

 累計発行部数336万部を突破する、はつはるの漫画を実写映画化する『お嬢と番犬くん』(公開中)で福本莉子と共にダブル主演を務めるジェシーSixTONES)。グループとしての活動のほか、テレビドラマや映画、舞台などで俳優として着実にキャリアを積んでいるジェシーの満を持してのラブストーリーとあって注目を浴びているが、本作での彼の魅力を小林啓一監督が語った(※一部ネタバレあり)。

【画像】ジェシーのタトゥー姿も!メイキングカット<6枚>

 原作は、講談社「別冊フレンド」で連載され、2023年9月からテレビアニメも放送された同名漫画。極道の孫娘であることを隠して普通の青春と恋を謳歌しようとする高校生の瀬名垣一咲(福本)と、彼女のお世話係で過保護のあまり年齢詐称をして高校に裏口入学までしてしまう若頭・宇藤啓弥(ジェシー)の波乱の青春を描く。映画『殺さない彼と死なない彼女』(2019)、『恋は光』(2022)などラブストーリーの名手としても注目を浴びる小林啓一監督がメガホンをとった。

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 近年もドラマ「最初はパー」(2022)ではお笑い芸人の卵を、映画『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2023)では救命救急の研修医、『リボルバー・リリー』(2023)ではヒロインを追い詰める陸軍大尉、ドラマ「モンスター」(2024)では弁護士、ドラマ「新空港占拠」(2024)ではテロリストとさまざまなキャラクターを演じてきたジェシー。『お嬢と番犬くん』で演じる啓弥について、小林監督の中でイメージしたのは「現代版の高倉健」だったという。

 「多少僕の個人的な趣味でもありますが、極道としては男の切なさがにじみ出るような像がいいなと思っていたので、ジェシーくんには『昭和残侠伝 死んで貰います』(1970・マキノ雅弘監督)などいくつか高倉健さんの任侠モノを観ていただき、声のトーンも低めにしていただきました。こうした側面があるからこそ、例えば可愛らしいところだったり他の側面も際立つのではないかなという狙いもありました」

 啓弥は一咲にとって家族でもあり、友人でもありボディガードでもあり、そして男でもあり……とさまざまな顔を持つキャラクターだ。しかし、多岐にわたる顔の演じ分けについては、全く心配していなかったと小林監督は振り返る。

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 「撮影前にジェシーくんの主演舞台『ビートルジュース』を観ていたんです。そうしたら日本のジム・キャリーっていうぐらい、目まぐるしく芝居のトーンを変えられていて。0.1秒でぱっと表情が切り替わるような演技をされていたので、この映画でも絶対にいろんな顔を見せてくださるだろうなと思っていて、実際に期待通りでした。なおかつ、こんなに色気のあるかっこよさが映ったのは意外でした。例えば冒頭の方で一咲が教室に入る前のシーン。よろけた一咲を啓弥が背後から抱き止めるんですけど、その後彼が“もう授業始まりますよ”と言って振り返る。その時の顔がすごく意外だったんですよ。こんな表情だったんだと。爽やかで毒っ気がないし、普段のジェシー味がない感じというか。初めの方に撮影したんですけど、その時点でもう“いける!”と確信しました」

保健室で一咲(福本)と啓弥(ジェシー)

 普通の高校生活を夢見て胸を弾ませて登校した一咲の前に“同級生”として現れ、出鼻をくじく啓弥。パニックに陥る一咲に対し、啓弥は「学校内にも危険(=男)がいっぱい」「男なんかみな狼」だとまくしたてるが、その中で「一咲さんの“ボディ”を“ガード”する」のセリフ回しがなぜか英語訛りになっていたり“ジェシー味”も随所にみられる。

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 「実はこのセリフ、どんなふうに言うのかギリギリまで悩みました。面白いのか面白くないのか。ジェシーくんは普通に言った方がいいんじゃないかともおっしゃっていたんですけど、スタッフの意見も聞くなかで“これを真面目な顔で言うのが面白い”ということになって結局こちらを採用しました」

 そして、ジェシーファンをとろけさせる胸キュンのシーンの数々。啓弥がバスケットボールのダンクを決めるシーンはもちろん吹替えナシで、「ご本人にやってもらいました。すごく詳しかったですね。ちなみに別テイクもあって、それは両手でダンクしてぶら下がるっていうものでした」と話す小林監督。同シーンでは一咲が隣のコートでバレーボールに励んでおり、一咲が指を怪我したのを察知した啓弥がお姫様抱っこで一咲を保健室に連れて行くという、映画オリジナルのアレンジが加えられている。

 「原作では啓弥が一咲を担いで運んでいて、映画の台本では『啓弥に抱えられてものすごい勢いで連れていかれる』というものでした。なので現場での判断です。お姫様抱っこの方が“さらっていく”イメージが際立つかなと。さらっとああいうことをやるのが啓弥なのかなっていう感じがしたんですよね。なおかつ、周りの女子たちが“2人がちょっといい関係なんじゃないか”と悟る空気をお客さんに伝えられる」

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ジェシーのスーツ姿を存分に堪能できる!

 なお、啓弥のビジュアルについては原作表紙の黒ベースの衣装やピアスを踏襲。スーツはオーダーメイドだというが、担当者が予想外の“苦戦”を強いられたという。

 「3着ぐらいジェシーくんの体型に合わせたタイトなスーツを作ったんです。仕立て屋さんいわく、なんだかすごく難しかったらしくて。ジェシーくんのスタイルが良すぎると。今まで日本人のスーツを作ってきて、こういう体型の人は初めてで“石像みたい”とおっしゃっていました(笑)。あと、一咲と動物園に行くシーンはカジュアルな服装なんですけど、女性スタッフの反応が良くて。僕はスーツの方がいいんじゃないかなあと思っていたんですけど普段とのギャップがたまらないそうです(笑)」

 撮影では「ときめき」を大事にしていたというが、小林監督が特にジェシーにときめいたシーンを問うと、一咲を誘惑する同級生の轟(井上想良)に、啓弥が手を引かせようと凄むシーン。

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 「啓弥が轟に“他の女紹介するからさ”って言うところ。映画では尺の関係で短縮せざるをえなかったのですが、もう少し先まで撮っていたんです。啓弥がニヤッと笑っているんですけど、すごい悪い顔をしていてよかったですね。些細なニュアンスなのでもしかしたら観てくださる方がわからないかもしれないんですけど、“罪な男”なんだなと感じられて。あとは一咲が窮地に陥るクライマックスのシーンで、啓弥が現れた時の表情。精神的な強さとかいろんなものがにじみ出ていて、めちゃくちゃかっこいい。思わず“待ってました!”って言いたくなるような。あとはふとした時の笑顔だったり、力が抜けた時の顔とかもすごくよかったです」

 撮影を経てあらためて「こんなにかっこよかったのか、こんなにいい男なのかとびっくりした」という小林監督。映画『逆光の頃』(2017)では高杉真宙を、『殺さない彼と死なない彼女』では間宮祥太朗を、『恋は光』では神尾楓珠を輝かせた小林監督が、その言葉通り「待ってました!」と歓喜しそうなジェシーの色香を引き出している。(取材・文:編集部 石井百合子)

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