安田顕、「べらぼう」平賀源内との共通点語る 印象に残っているのは第5回

俳優の安田顕が23日、渋谷・NHKホールで行われた大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ファンミーティングに出席。安田が演じた平賀源内は緩急の効いたキャラクターで、大きな反響を呼んでいるが、安田自身も「自分で言うのもなんですが魅力的です」と思い入れの深さをうかがわせた。イベントには中村隼人、水野美紀、風間俊介、鉄拳も登壇した。
本作は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し“江戸のメディア王”として時代の寵児になった蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を描く物語。安田演じる源内は、本草家、戯作者、鉱山開発者、発明家とマルチな才能を発揮し、蔦重の進む道にヒントを与える役どころだ。
安田は、会場で源内の名場面が流れると「自分で言うのもなんですが、魅力的な男ですね」としみじみ語り、自身との共通点を「僕は普段から“何を考えているのか分からない”とよく言われるのですが、源内さんも結構ポンポンと話が飛ぶのが似ているなと。あとはせっかちなところも同じかもしれません」と挙げる。
一方で似ていないところについては「僕は結構落ち込みやすい。しかも落ち込んだとき、結構引きずってしまうのですが、源内さんは悲劇的なことを喜劇に据えているところがある」と分析。「だからこそ、蔦重へのアドバイスも響くんでしょうね。どこかルパン三世みたいな人かもしれません」と特徴を述べていた。
共演した横浜流星について安田は「背筋の発達がすごい。あれはヤバい」と語ると「大河ドラマの撮影って主役は1年半位続くんですよね。体力がないともたない。体力があって、真面目で実直、それでいておちゃめなところもある」と称賛。風間も「まさに江戸っ子の佇まい。カラっとした笑い方、通ると風が吹く感じ。本当にすごい」と讃えていた。
また源内の印象に残っているシーンを聞かれた安田は、第5回「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」で源内が発した「自由に生きるってのは、そういうもんだ。自らの思いに由ってのみ、我が心のままに生きる」というセリフをあげ「森下(佳子)先生が書かれた素晴らしいセリフ。誰もが一度は考えることだと思う」と自分事として考えさせられるセリフを称賛していた。
イベントの応募件数はおよそ5,900件、倍率はおよそ4倍だった。ファンミーティングの様子は3月30日午後5時よりBSP4Kで、4月12日午後5時10分よりNHK総合で放送される。(磯部正和)