まほのハリウッド日記4
ハリウッドのアメとムチ!!(アメ編) |
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さて、前回は、映画業界におけるキツーーーイPAのお仕事、いわゆる“ムチ”についてお伝えしたので今回は、“アメ”についてお話ししましょう。 このアメとは、言葉の通り、アメ、、そうFOOD!!の事であります。 もうこれは、ホンットに女の子のクルーにとってはむちゃくちゃ辛い。映画のセットの、Food。 まず朝、早く現場に到着するともちろん朝食が用意されてるわけです。バイキング方式で、ほしいものをいえばなんでも出てくる。たとえば、ホットケーキに、サンドウィッチ、ゆで卵、ソーセージ、ハム、オートミール、シリアル。といった具合。朝だけでもそれだけメニューがあるから、お昼、夕飯は、もっとすごい。 大体その映画の予算は、ケータリング(アメリカではこういう三食まかないサービスをこう呼びます。)で分かっちゃうくらいなんです。私が一番ひょえーーッとぶっ飛んだのは、でっかいタラバガニが出たケータリングかな。そのおいしさはかに道楽にも負けず劣らず。身はぷりぷりでとってもデリシャスでしたね。まあ、そんなわけで、レストランのバイキングを3食食べるのを想像してくださいな。そのカロリー量 、、おそろしやオソロシヤ。 そしてっっまだまだ驚くのはここから、一番の脅威は、ケータリングとは別 のクラフトサービスというものです。それは、一日中現場においてある、お菓子テーブルのこと。その上には、アメ、ポテチ、コーラ、7up,多種類のチョコ、ガム、なぜかピクルス、クッキー、ドーナツetcetc。今ダイエット中の人が聞いたら悲鳴を上げるような品々が、その机には乗っているのであります。 そして、恐ろしいことに、たまーにアイスクリームとかまで出ちゃったりするわけです。キャーーキキュアアア!!! ねーー、恐ろしいでしょう。私は、なんの油断もせず撮影が始まるや否や、ひまが出来るとそのクラフトサービスへと、飛んでいき、まるでトトロが森の主のように、私は、クラフトサービスの主となっっていたわけです。そんなわけで、私を探しているクルーなぞは、無線で私を呼ぶ前に、クラフトサービスへ、、、。 “またここかー” “えへへーバレター?“ っていう会話は、そこでは日常茶飯で行なわれていました。 そうして、私の体重は、みるみるうちに急上昇していったのです。 また悪いことに、現場には、それを注意してくれる人達もいません。大学時代は、無神経な男友達が、ちょーーーッと太っただけで、 「あっっ、おまえ、、太った???」 と聞いてくれてたにもかかわらず、女の少ない現場のクルー達が、口々に、 「イヤー真帆は今日も綺麗だねー。細いねー。」 といってくれちゃう。 そして調子に乗った私はますます調子に乗りどんどん食う食う。 その挙句、、、撮影終わって見りゃあなんと10kg増。しかもわずか1ヵ月の間で、、、。 仕事も終わり、久々にお町に買い物に行っても、試着する服する服、 意地で履こうにもパンツはひざから上にいかず、果てはバランスを崩してあられもない格好で、試着室から、カーテン飛び出し大転倒。こんな事で、OH!!って言われてもショウがねーんだ!! でもでも心配も束の間、仕事が終わったとたん、ひもじい食生活に、戻り私の体重は、しゅるしゅるとしぼんでいくのでありました。 森田まほ 来週に続く… |