去る9月22日、見た目も性格もまったく違う姉妹が本当の自分を見つけていく物語『イン・ハー・シューズ』のプロモーションで主演の姉妹を演じたキャメロン・ディアスとトニ・コレットがそろって来日をし、記者会見を開いた。映画ではまったく見た目の違う2人だったが、会見場に現われたキャメロンとトニはなぜかそっくりの容姿。キャメロンはあいかわらずキュートでスタイル抜群だったが、驚いたのは映画では"ジミキャラ"だったトニが華やかな美人だったこと。記者会見はシューズダンスのショーから始まるといった凝った演出で幕を開けた。
共感できたり、できなかったり……
キャメロン わたしは日本が大好きで、日本のファンも大好き。日本に来るのをとても楽しみにしていたの。
トニ 初めて日本に来ることができてとてもエキサイティングね。いままでに何回か呼んでいただくことがあって、とても行きたかったけど、実現しなくて今回やっと来日することができたの。
Q:ご自分が演じたキャラクターに共感できましたか?
キャメロン みなさんがはじめて映画を観たときのように、わたしにとっては脚本を読んだときが初めてこの物語に出会う瞬間だったの。脚本を読んで彼女を誇りに思ったわ。彼女の行為には共感できないこともたくさんあるけど、そういう行為をするに至った過程には共感できたわね。
トニ 出てくる登場人物やストーリー全体に共感できたわ。ローズというキャラクターについては彼女って、最初、人の世話ばかりやいて自分のことは、まったくそっちのけだった。でも、そのうち自分は何がしたいのか見つけていくの。そういう彼女の気持ちにもとても共感できたわ。
女優をすぐに辞める覚悟
Q:本作は主人公の姉妹が各々、理想の人生を探していく物語ですがキャメロンさんとトニさんはもしかしたら、今とは別の人生があるかもしれないと考えたことはありますか。
キャメロン 女優という職業につくことが出来てとても幸せだと思っているわ。でも、もし、この仕事を楽しんでやることが出来なくなったら、そのときはすぐに辞めようと思っているの。世の中には自分が好きでない仕事を我慢して続けなければならない人がたくさんいると思うの。だから、わたしはとても恵まれていて幸せだと思う。
トニ わたしもキャメロンとまったく同じ考えよ。この仕事はすばらしいの。人生における体験が生かせるし、いろいろな体験をしながら大きくなっていけるの。そうやって現実とリンクしながら成長していかないと、バブルのような見せかけだけの人生になってしまうと思うわ。
超大作とは違う味わい
Q:この映画はいわゆる「夏の大作映画」のような作品とはタイプが違いますね。今後このような作品が増えると思いますか。
キャメロン わたしもこういった人生の旅路を描いたような作品に出演できてうれしかったし、こういった作品がもっと増えればいいと思っているの。でも、いまはこのタイプではなく、同じようなタイプの作品ばかりね。観客のみなさんがもっとこのタイプの作品を求めてくだされば増えていくとは思うわ。
違う自分を見つけるのは困難
Q:自分探しをして発見していく主人公たちに学ぶところはありましたか?
キャメロン マギーはとても勇気のある女性だと思うわ。トニも言っていたようにいままでの人生パターンから抜け出すことはとても難しいことでしょ。人は問題にぶつかって、解決していきながら変化していくけど、いままでと違う自分を見つけるのは難しいことだわ。
トニ いままでの人生のパターンを捨てて新しい人生を見つけるというのはとても勇気のいることだと思う。それは学ぶべきところだと思うわ。
Q:トニさんは役づくりのため体重をコントロールしたと聞きましたが。
キャメロン ローズという役がらは、人のことばかりかまって、自分のことなんてまったく気にしない女だったの。だから体重なんか気にしていない。ストーリーの途中で妹が自分の元を去っていってさみしくてしかたがなくそれで痩せてしまうの。その役になりきっていたから、自然に体重を落とすことは出来たわね。
トニ 今回の役づくりについてわたしはあまり苦労しなかったわ。脚本を読んでいたら自然にマギーに入って行けたの。
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