映画『ハプニング』~5つのハプニング~ 2008年7月4日 先読みを許さない、衝撃的な作品を発表し続ける男、その名はM・ナイト・シャマラン監督。映画『シックス・センス』の衝撃から9年。その衝撃をはるかに超えるディザスター・サスペンス映画『ハプニング』がついに誕生した。ここではシャマラン監督が描いた“世界の終末”に散りばめられた5つのハプニングをご紹介しよう。心の準備はよろしいかな? ある日突然、アメリカ全土からミツバチの姿が消え、それを皮切りに不可解な事件が起こり始める。これは何かの前兆なのか……? いつもと同じ朝。小鳥はさえずり、人々は存在し、それぞれの生活サイクルを送るはずだった。何者かの悲鳴に似た叫び声が響くまでは……。 時が止まったのだろうか……。セントラルパークの来園者たちは急に立ち止まり、ピクリとも動かなくなった。何かがおかしい。わたしたちの日常に得体の知れない“脅威”が忍び寄ってきたのは明らかだ。これは一体……! 自らの意志で猛獣に自らの肉体をささげる男性。ベンチで談笑していた女性は自らの命を絶ってしまう。とある工事現場では、まるで糸の切れたマリオネットのように次々とビルの屋上から身投げをする従業員たち。何かが起きている! これは幽霊の仕業でも怪物の仕業でもない。未知の猛毒兵器、それとも新種のウイルスなのか!? 原因は謎のまま、この異常現象はニューヨーク、フィラデルフィア、ボストンからアメリカ全域へと急速に広まっていった。政府当局さえも原因をつかめず、人々はパニックに陥っていく。果たして人類の運命は。地球の運命は……。 映画『ハプニング』はシャマラン監督の友人が、とある交通事故の目撃者になったという実話から着想を得ている。その友人は交通事故の被害者を救助し、病院へと連れて行こうとしたそうだ。しかしその被害者に起きたある現象に“得体の知れない、直視不可能な恐怖”を感じ取ったそうだ。果たしてこの実話に本作の謎を解く鍵はあるのだろうか? 環境破壊、地球温暖化、テロリズム、新型ウイルス……。ばく然とした見えない恐怖が渦巻く21世紀。「見えないものにこそ恐怖がある」と不敵に笑うシャマラン監督は、人類に“警告”する映画を誕生させてしまった。この未曾有の恐怖に立ち向かう勇気を、あなたは持っているだろうか……? ADVERTISEMENT